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画像:上空から撮影した河川

人とコウノトリが 共生するまち・豊岡 リジェネラティブな旅
~Regenerative journey  to discover  the stories  of the storks~

一般社団法人豊岡観光イノベーション
兵庫県豊岡市

プロジェクト概要

画像:田んぼに佇むコウノトリ

人とコウノトリが共生するまち・豊岡リジェネラティブな旅
~Regenerative journey to discover the stories of the storks ~

団体名
一般社団法人豊岡観光イノベーション
実施地域
兵庫県豊岡市

事業概要

ラムサール条約湿地や自然共生サイトを含む、コウノトリの郷公園を中心としたエリアにて、コウノトリ野生復帰の取組みにより再生・創出された良好な環境とその取組みを十分に楽しめるコンテンツを造成することで、コウノトリの生息地の持続可能な保全に繋げ、環境と経済の好循環を拡大させる。

主な実施内容

  • インバウンド向け、ガイド付サイクリングツアー/セルフサイクリングツアーの造成
  • ガイド養成講座・モニターツアーの実施
  • サイクリングMAP作成
画像:コウノトリが羽ばたく田んぼの風景

プロジェクトへの想い

写真:佐野 祥子
一般社団法人
豊岡観光イノベーション
佐野 祥子

豊岡市にはコウノトリを象徴とする豊かな自然があります。

多様な生き物だけでなく、自然を資本とした農業や鞄などの産業や、文化が豊富な盆地です。「コウノトリ育む農法」は野生復帰の取組みから始まり、環境と生業である農業の再生を両立させた先進的な取組みとして注目されてきました。本事業では自転車観光に挑戦。豊かな田園風景に点在する様々な地域資源をストーリーを追いながら、ゆっくりと体験してもらいます。ストーリーの「余白」を大切にし、体験者が登場人物の一人のように深く感じられる体験価値の創造を目指します。

写真:加藤 鈴菜
環境省
近畿地方環境事務所
加藤 鈴菜

一度は絶滅した大型鳥類・コウノトリと人間の共生を目指し、市民と行政が一体で保全活動を行ってきた地域。

こうしたコウノトリを取り巻く自然環境や生物多様性の保全活動などを受け、市の一部は自然共生サイトやラムサール条約湿地として登録されています。本事業を通して、様々な主体と連携しながら、今まで市が築いてきた豊かな自然環境が持続可能なものとなることを期待しています。

画像:撮影の様子

プロジェクト報告

01

中間報告(2025年12月12日)

実施団体よりこれまでの進捗状況と今後の展開について報告いただき、
伴走する有識者・専門家からも所見をいただきました。

本モデル事業では、有識者・専門家・環境省・事務局がひとつのチームとなり、各プロジェクトの推進をサポートしています。有識者からは、事業全体を見据え、保全と活用の好循環の形成に向けて中長期的な視点でのアドバイスを行っています。そして、専門家からは、有識者からのこのようなアドバイスを踏まえ、より地域の実情を踏まえた実践的なアドバイスを行っています。

有識者 大正大学 地域構想研究所
准教授
岩浅 有記

豊岡観光イノベーションは、既成概念にとらわれず、多様な分野の方々との連携を果敢に進めています。コウノトリを復活させた地域として、新たな観光モデルを発信する鍵となるのが「生物文化多様性」であると感じています。地域固有の文化は、その地域の生物多様性を元に成り立つという考え方です。本事業では、コウノトリをただ見せるのではなく、人々が自然と共生しながら育んできた豊かな暮らしや、産業をも体感できるコンテンツの発信を目指しているところです。観光は地域の総合産業であり、市民全体が当事者意識を持って取り組む姿勢を、豊岡の皆さんなら見せられると確信しています。

専門家 クラブツーリズム株式会社 窪田 一紀

地域が育んできた「保全」への強い思いを、如何に持続可能な保全に繋がる「活用」へ転換するか、その挑戦をサポートしています。他に類を見ないコウノトリ復活の物語を支えたのは、自然農法による水田生態系の回復です。その鍵となる「水」に注目し、豊岡の山から日本海へ注ぐ一滴までを「流域」として捉え、この壮大な循環をどのような体験コンテンツで伝えることが適切か、議論を続けています。今後、地域の人々との更なる連携や、既に訪れているインバウンド客の真のニーズを捉えることで、保全と活用の好循環につながっていく可能性を感じています。

豊岡市マップ

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