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画像:滝の様子

「飲水思源」
~やんばるの水に親しみ、 その源に思いをはせる~

一般社団法人大宜味村観光協会
沖縄県大宜味村

プロジェクト概要

画像:やんばるの森と川の様子

「飲水思源」~やんばるの水に親しみ、その源に思いをはせる~

団体名
一般社団法人大宜味村観光協会
実施地域
沖縄県大宜味村

事業概要

良好な水循環・水環境創出活動推進モデル事業の対象地である「平南川ター滝」を中心に、持続可能な観光情報発信、「里山歩き」のプログラム開発、オーバーツーリズム抑制の制度設計等を行い、地域の自然観を伝えるサスティナブルな観光地域づくりを広く世界の人々と協創。

主な実施内容

  • 里山再興のための環境保全型観光教育確立と推進
  • 持続可能な観光振興確立、フィールド管理(安全管理・環境保全)を専業とする雇用創出
  • 「観光の収益を安全・保全に還元する仕組み作り」と体制整備、オーバーツーリズム抑制
画像:やんばるの森の様子

プロジェクトへの想い

写真:大﨑 史丸
一般社団法人
大宜味村観光協会
大﨑 史丸

長寿の村として知られる大宜味村は、世界自然遺産やんばるの森に囲まれています。

先人たちは厳しい自然の中で工夫しながら暮らし、豊かな自然を守り伝えてきました。その知恵や誇りは、今も村の大切な財産です。
かつて村民の憩いの場だったター滝は、今では多くの人に知られる場所となり、安全や受け入れの体制づくりが求められています。
私たちは観光を「交流と対話」と考えています。自然や伝統的な暮らしを、来訪者と村民が共に学び合い、心に残る体験をつくることで、村の魅力を次の世代へつなげていきたいと思います。

写真:田中 国彦
環境省
沖縄奄美自然環境事務所
やんばる自然保護官事務所
田中 国彦

大宜味村のター滝は、やんばる国立公園の中でも一番好きな場所。

30分ほどかけて、亜熱帯特有の植物が茂る森の中の川を歩いたり岩場を登りながら滝を目指す、やんばるの自然を存分に感じることができるスポットです。
今回の観光モデル事業を通じて、やんばる地域の自然・文化などの魅力を発信しつつ、来訪者へ利用ルールや保全の重要性を理解していただけるような「保護と利用の好循環」が生まれることを期待しています。

画像:滝の様子

プロジェクト報告

01

中間報告(2025年12月12日)

実施団体よりこれまでの進捗状況と今後の展開について報告いただき、
伴走する有識者・専門家からも所見をいただきました。

本モデル事業では、有識者・専門家・環境省・事務局がひとつのチームとなり、各プロジェクトの推進をサポートしています。有識者からは、事業全体を見据え、保全と活用の好循環の形成に向けて中長期的な視点でのアドバイスを行っています。そして、専門家からは、有識者からのこのようなアドバイスを踏まえ、より地域の実情を踏まえた実践的なアドバイスを行っています。

▼有識者および専門家からのコメント

写真:加藤 久美
有識者 和歌山大学 観光学部 教授 加藤 久美

大宜味村観光協会は、郷土史や自然資源、昔からの生活の知恵などの価値を重んじ、幅広い世代を巻き込むことで、地域人材育成にも取り組んでいます。川の保全・利活用に高校生達も参加し、地元の若者が楽しく誇りを持って、地域の魅力を伝える姿を実現しています。地域で伝承されていく精神、知識、繋がりは、今後のインバウンド観光客にも強く訴求する魅力になりえます。「ター滝」流域を活かして、安全対策が経済効果を生み出すことで、環境保全と活用が循環する理想的な姿になると期待しています。

写真:笠井 大介
専門家 一般社団法人
国立公園利用企画CAN
笠井 大介

大宜味観光協会は、本事業の趣旨を的確にとらえ、「ター滝」の活用によって地元の雇用促進や地域住民の意識変容を目指すなど、単なる観光誘客促進に留まらない長期的な視野に立脚した素晴らしい取り組みを行っています。観光を「交流と対話」と捉え、来訪者も地域もどちらか一方の価値観をおしつけるのではなく、ともに学び合う姿勢は私自身も勉強させられています。この事業を通じて、こうした大宜味観光協会の強いメッセージをもっともっと多くの人に伝え、「ター滝」そして、やんばるの森が世界に誇れる場所として評価されることを期待しています。

02

取組紹介(2026年2月16日)

「良好な環境」の保全と活用の好循環達成に向け、
今年度行った様々な取組・活動の一部をご紹介します。

画像:9月16日ター滝安全レクチャー動画撮影の様子。

9月16日ター滝安全レクチャー動画撮影の様子。

地元津波集落から、長年活動の協力を頂いている嶺井敏勝氏に、安全レクチャーの動画撮影に参加頂きました。嶺井氏はこの川を遊び場に育った、生粋の津波っ子です。地域の方が直接来訪者に安全の案内を通じてエコツーリズムに参加いただけることはとてもありがたいです。

 画像:10月11日ター滝環境保全の取り組みの動画撮影の様子。

10月11日ター滝環境保全の取り組みの動画撮影の様子。

大雨の後は、ところどころから水が集まり、細い支流に大きな石が寄せてきて詰まってしまうことがあります。そのようなことが無いよう、川浚いをしています。このような日々行っている保全活動の様子を動画で撮影しました。

画像:9月16日ター滝安全レクチャー動画撮影の様子。

9月16日ター滝安全レクチャー動画撮影の様子。

地元の高校生に参加してもらい、安全レクチャーの動画撮影に参加頂きました。お客様との対話を通じて、地域の宝であるター滝をより深く知り、大切にする取り組みが広がることを期待します。

画像:9月16日ター滝安全レクチャー動画撮影の様子。

9月16日ター滝安全レクチャー動画撮影の様子。

ター滝は沢歩きする場所ですが、軽装で訪れる方がほとんどです。安全に遊び、楽しい思い出とともにター滝を後にして頂けるよう、丁寧に声掛けを行っています。

実施団体と共に、現場で奮闘されている方から、本事業での想いと
未来への期待について、コメントを頂きました。

写真:嶺井 敏勝
大宜味村津波区 嶺井 敏勝

2018年からター滝周辺の環境整備や、入口での安全案内を行っています。かつて私たちがエビ採りをして遊んだこの場所に、今では国内外から多くの人が訪れ、帰り際に「楽しかった」と笑顔で声をかけてくれることが何よりの喜びです。 以前はマナー違反や軽装による怪我も課題でしたが、この場所の魅力と正しい遊び方を丁寧に伝えることで、少しづつよくなってきました。外国から来てくれた人たちから、心からの「ビューティフル、アメイジング」をいただける瞬間が励みです。今後も訪れる方々との交流を大切に、地域の宝を守り伝えていきます。

03

最終報告(2026年3月18日)

実施団体より令和7年度の事業成果について整理し、
今後の予定も含め報告いただきました。

リジェネラティブな観光地域づくりに向けた令和7年度の進捗を受けて、
本事業に取り組んだ実施団体の方と、伴走した環境省担当者からのコメントを頂きました。

▼実施団体と環境省からのコメント

写真:大﨑 史丸
一般社団法人
大宜味村観光協会
大﨑 史丸

ター滝を世界に伝える準備の年
環境保全の制度整備と次世代への継承を目指して

今年度は、ター滝の価値を世界の人々に知っていただくための準備の年でした。周辺の環境を調査し、地域の歴史を改めて振り返ることで、この地域の宝を持続的に守っていくための基礎を積み上げることができました。また、ター滝の環境保全や安全管理を確かなものにするため、本事業を通じて大宜味村役場や環境省の協力を得て、「特定自然観光資源」の指定に向けて大きく前進できたことは、何にも代えがたい成果です。次年度は、来訪者と村民が共に学び合える仕組みと人材育成に力を入れ、地域の宝を次の世代へつなげていきたいと考えています。

写真:珊瑚 悠介
環境省 水・大気環境局
環境管理課 環境創造室
珊瑚 悠介

「平南川流域を“地域の宝”として未来につないでいきたい。」

本年度は、地域の資源調査や、観光客に地域の魅力を伝えるための計画づくりなど、さまざまな取組を行いました。中でも、WEBサイトと動画の作成では、ター滝周辺の状況や安全に関する情報に加え、この場所が地域の方々にとって大切にされてきた場所であることが海外からの来訪者にも伝わるよう意識して作成しました。地域の魅力や文化を、訪れる側と迎える側が互いに理解し、一体となって関わることで、保全と活用の好循環が生まれていくと感じます。「平南川流域を"地域の宝"として未来につないでいきたい。」という実施団体の熱い想いは、地域の雇用を生み出し、活動体制のさらなる強化につながるものと期待しています。

大宜味村マップ

大宜味村マップ

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