北海道南十勝の
自然共生サイト・
OECMと国立公園を
対比しながら
日本的自然観を
観て感じ取れる
エコツアーの
多言語対応化
一般財団法人史春森林財団
北海道大樹町・広尾町
お知らせ
プロジェクト概要
北海道南十勝の自然共生サイト・OECMと国立公園を対比しながら日本的自然観を観て感じ取れるエコツアーの多言語対応化
- 団体名
- 一般財団法人史春森林財団
- 実施地域
- 北海道大樹町・広尾町
事業概要
自然共生サイトである「生花の森」等にて、森林作業体験等を案内するプログラムを多言語化・AI化して観光コンテンツへ磨き上げ、地域の自然を案内できる人材を育成。
主な実施内容
- 森林作業体験等を案内するプログラムを多言語化・AI化して 観光コンテンツへ磨き上げ、地域の自然を案内できる人材を育成する
- 国立公園の原生的景観と対比しながら、北海道の平地林ならではの、河川を通じて海の生態系や漁業ともつながるストーリー立てを計画しています
- 史春森林財団は、非営利徹底型の法人として、収益は生物多様性や地域経済のために再投資しながら、「林業」と「生物多様性の向上」の両立を目指しています
プロジェクトへの想い
温暖多湿な気候は、十勝の旺盛な人工林の成長を加速させ、放置すると多様な生き物が住めない森になりがちです。
当財団は創始者の国際環境サミットへの参加を機に、50年先を見据える計画的伐採によって森に草原環境をつくり、多様な動植物の生息地と林業収益を両立。国際的にもOECM*の先進事例として注目されています。連携の進む海外の研究者や経営層へ、北海道特有の雄大な平地林から海が直結する生態系を舞台に多様な生物のVRデータや財団運営の経営情報などを活用しながらエコツアーや企業研修などを展開していきます。
*Other Effective area based Conservation Measures, 保護地域以外で生物多様性保全に資する地域
自然環境計画課
ネイチャーポジティブ
推進室 坂本 勇介
積極的な林業生産活動を通し、意図的に森林構造を多様化する管理を進める自然共生サイト「生花の森」。
ここでは、(一財)史春森林財団により、生物多様性の高い多面的な森林経営が実践されています。これからの十勝の自然を守り・受け継ぎ・育てていく地元の子ども達へ向けた環境プログラムの提供、海外からも注目を集める日本の教育旅行プログラムとしての展開、多面的森林経営を学ぶ国内外からの企業研修の受入などにより、自然共生サイトを活かした地域活性化のモデルが誕生することを期待しています。
プロジェクト報告
中間報告(2025年12月12日)
実施団体よりこれまでの進捗状況と今後の展開について報告いただき、
伴走する有識者・専門家からも所見をいただきました。
本モデル事業では、有識者・専門家・環境省・事務局がひとつのチームとなり、各プロジェクトの推進をサポートしています。有識者からは、事業全体を見据え、保全と活用の好循環の形成に向けて中長期的な視点でのアドバイスを行っています。そして、専門家からは、有識者からのこのようなアドバイスを踏まえ、より地域の実情を踏まえた実践的なアドバイスを行っています。
▼有識者および専門家からのコメント
適切な林業収益の確保と多様な生態系の保全を両立する史春森林財団の私有林での取り組みは、林業の本質的な価値向上の可能性を感じます。このような価値を多くの方に感じてもらうため、森での体験を通じて、地域住民との交流や企業研修による学びの機会とすること等が有効であると感じています。また、BtoBを意識し、VRやドローンを用いた森の現状を閲覧できるような映像制作し、WEBで発信することがを予定されています。今後は、快適さ、エンターテインメント性、知的満足といった観点を深掘りし、観光サービスの質の向上をサポートしていきたいと思います。
国立公園利用企画CAN 笠井 大介
史春森林財団の事業課題は、生花の森や茂寄の森が旅行者にとってどのような価値を持つのか、他の森との違い、そして「どんな旅行者に訪れてほしいか」というターゲットをより明確にしていくことだと考えています。その過程において、まずは企業研修などビジネスパーソン向けに価値を提供できる、という仮説を立て、サポートしています。本事業では、地域内外から多様な人々を招き、森への訪問機会を増やし、具体的な活動を通じて旅行者が得る感情の変化や発見を探ります。これにより、「誰に」「どのような体験をしてほしいか」を明確にし、事業全体の戦略を策定することを目指しています。
大樹町・広尾町マップ
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