「水の都西条」の
未来につなぐ水資源
高付加価値化と
環境保全還元モデル
構築プロジェクト
株式会社のどか荘暮らしの設計室・hinel
愛媛県西条市
お知らせ
プロジェクト概要
「水の都西条」の未来につなぐ水資源
高付加価値化と環境保全還元モデル構築プロジェクト
- 団体名
- 株式会社のどか荘暮らしの設計室・hinel
- 実施地域
- 愛媛県西条市
事業概要
名水百選に選出された「うちぬき」と呼ばれる地下水を中心とした豊富な水資源を対象に、水資源の多様な利活用が生み出されるチームづくりと高付加価値の観光コンテンツの開発や水資源のブランド強化等を行うことで、持続可能な「水の街の循環型観光モデル」の構築を目指す。
主な実施内容
- 「水の街の循環型観光モデル」プロジェクトチーム組成(価値共有・関係構築)
- インバウンド誘客に関する調査およびモデルプラン企画策定
- 水資源に対する意識醸成とブランド強化
プロジェクトへの想い
のどか荘暮らしの設計室・hinel 山中 裕加
西条市は、森に降った雨が自噴水となり海へ還るまで、水の循環を一つの市内で体感できる全国的にも他に類を見ない地域です。
水資源が豊富すぎるがゆえに、地域住民が価値を実感しづらいのが課題。本事業では観光客を巻き込んだコミュニティづくりを通じて、水資源の魅力を「自分ごと」として再発見します。地域の様々な事業者と協働し、水の循環を体感するアクティビティから日常生活まで、西条の特色を体験できる観光プランを構築し、水を軸とした文化的・歴史的背景を絡めた持続可能な地域ブランディングに挑戦します。
環境管理課 環境創造室 珊瑚 悠介
環境省の「名水百選」に選ばれた「うちぬき」と呼ばれる自噴水。
地域のシンボルとして、また国内外の観光客にとっても特別な魅力を感じさせると思います。さらに西条市は、南に西日本最高峰の「石鎚山」、北に瀬戸内海があり、温暖な気候と豊かな自然に囲まれた地域です。このような西条の魅力を広め、未来へつなぐことで、良好な環境における保全と活用の好循環が生まれ、地域活性化のきっかけとなることを期待しています。
プロジェクト報告
中間報告(2025年12月12日)
実施団体よりこれまでの進捗状況と今後の展開について報告いただき、
伴走する有識者・専門家からも所見をいただきました。
本モデル事業では、有識者・専門家・環境省・事務局がひとつのチームとなり、各プロジェクトの推進をサポートしています。有識者からは、事業全体を見据え、保全と活用の好循環の形成に向けて中長期的な視点でのアドバイスを行っています。そして、専門家からは、有識者からのこのようなアドバイスを踏まえ、より地域の実情を踏まえた実践的なアドバイスを行っています。
▼有識者および専門家からのコメント
現代福祉学部・大学院人間社会研究科 准教授 野田 岳仁
住民が大切に守ってきた生活とコミュニティの水場「うちぬき」を観光として生かすには、訪れる人が住民の目線に立ち、水場への想いやローカルなルールを理解することが欠かせません。地域の方が案内役となることで、観光客はその背景に触れ、うちぬきの成り立ちや暮らしとの結びつきを感じ取ることができます。水場ごとに異なる体験が生まれるのも西条ならではの面白さです。水場での交流は住民の誇りを育み、持続的な保全にもつながるでしょう。若い世代や移住者による取り組みも広がっており、水場を介した新たなつながりが生まれることを期待しています。
国立公園利用企画CAN 折原 直廣
西条市には「うちぬき」という豊かな水資源があり、今も生活に根付いています。一方で、湧水の塩水化課題への対応や、安易な観光利用への賛否などへの意識にばらつきがあり、地域内外での認識合わせが必要だと感じています。私も地元住民による日常的な清掃やコミュニケーションの場として活用がされていることに価値を感じており、そこに焦点を当てることを目指しています。本プロジェクトには多様なプレーヤーが参画しているため、それぞれの分野を活かす役割分担などの体制構築が重要であると考えています。地域関係者の生の声を伝え、価値と理解を深める発信を通じて、より深みのある観光コンテンツへ成長できるよう、具体的な助言と伴走支援を行っています。
西条市マップ
わたしたちの活動紹介・リンク集
~日々の活動を発信していますので、是非ご覧ください~