温室
大木戸門から入ると、まず目にするのは、光り輝くガラス張りの温室です。2,750㎡もの広さの温室内には1,000種以上、バックヤードまで含めると約2,700種の植物が栽培されています。
新宿御苑の温室の歴史は、1875(明治8)年に100㎡程のガラス張りの温室が建てられたことから始まります。当時、新宿御苑は内務省管轄の農業試験場で、継続的な園芸研究の一環として、数多くの植物が栽培されていました。その後、1892(明治25)年には加温式の本格的な洋風温室が誕生し、特に洋ランの栽培に力をいれていきます。1914(大正3)年には、カトレヤ・シンジュクやレリア・シンジュクなど、学名に「シンジュク」の名がつく800種以上もの洋らんを栽培していました。現在も温室ではその品種の一部を見ることができます。
1945(昭和20)年の空襲では園内の建物の多くが破壊されました。温室も例外ではありません。1958(昭和33)年に当時ではアジア最大規模となる温室が再建され、その後数十年にわたって何度も増改築が行われてきました。2012(平成24)年には温室の全面的な建て替えにより、環境に配慮しつつ、熱帯植物や亜熱帯植物をはじめ、絶滅危惧種の展示・栽培までを行う施設として生まれ変わりました。また、新宿御苑では日本植物園協会の植物多様性保全拠点園として、さらに植物園自然保護国際機構(BGCI)が定める「植物園の保全活動に対する国際アジェンダ」の登録園として、絶滅危惧植物の生息域外保全に取り組んでいます。
温室の展示は、熱帯低地・山地の植物や沖縄で見られる植物、乾燥地の植物など、複数のセクションに分かれています。
また、通常は非公開のバックヤードを案内するバックヤードツアーや温室内のガイドを行う温室鑑賞ツアーなど、さまざまなイベントも実施しています。
温室バックヤードツアー
通常は非公開となっている温室のバックヤードを、温室担当スタッフが案内するツアーを開催しています。新宿御苑の温室の成り立ちや見所、貴重な洋ランや絶滅危惧植物等の栽培の取り組みについて紹介しています。詳しい開催日時はガイドウォークからご確認ください。
温室鑑賞ツアー
経験豊富な温室担当スタッフが温室内の見頃の植物や魅力、温室の歴史について紹介します。詳しい開催日時はガイドウォークからご確認ください。
温室の植物

- アカバナナ
-
- 科
- バショウ科
- 生息地
- フィリピン原産

- アマミヒイラギモチ
-
- 科
- モチノキ科
- 生息地
- 奄美大島の固有種

- インドボダイジュ
-
- 科
- クワ科
- 生息地
- インド原産

- オオオニバス
-
- 科
- スイレン科
- 生息地
- アマゾン川原産

- オオベニゴウカン
-
- 科
- マメ科
- 生息地
- ボリビア原産

- カカオ
-
- 科
- アオイ科
- 生息地
- 熱帯アメリカ原産

- キンシャチ
-
- 科
- サボテン科
- 生息地
- メキシコ原産

- サガリバナ
-
- 科
- サガリバナ科
- 生息地
- 南西諸島に自生

- サラノキ
-
- 科
- フタバガキ科
- 生息地
- インド原産

- セイロンニッケイ
-
- 科
- クスノキ科
- 生息地
- スリランカ原産

- セロジネシンジュク
-
- 科
- ラン科
- 生息地
- 新宿御苑作出

- 熱帯スイレン
-
- 科
- スイレン科
- 生息地
- アフリカ原産

- パパイア
-
- 科
- パパイア科
- 生息地
- メキシコ原産

- ヒメオニソテツ
-
- 科
- ソテツ科
- 生息地
- 南アフリカ原産

- フクバイチゴ
-
- 科
- バラ科
- 生息地
- 新宿御苑作出

- ムニンタツナミソウ
-
- 科
- シソ科
- 生息地
- 小笠原諸島(父島、兄島)の固有種

- ムニンツツジ
-
- 科
- ツツジ科
- 生息地
- 小笠原諸島(父島)の固有種

- ムニンノボタン
-
- 科
- ノボタン科
- 生息地
- 小笠原諸島(父島)の固有種

- ムユウジュ
-
- 科
- マメ科
- 生息地
- インド原産

- リュウキュウベンケイ
-
- 科
- ベンケイソウ科
- 生息地
- 琉球諸島に分布

- レモンマートル
-
- 科
- フトモモ科
- 生息地
- オーストラリア原産

- レリア・シンジュク
-
- 科
- ラン科
- 生息地
- 新宿御苑作出