脱炭素先行地域選定証授与式(第6回)
2025年5月29日(木)、環境省が主催する脱炭素先行地域選定証授与式(第6回)を東京都千代田区の「有楽町朝日ホール」で開催しました。選定された7提案の関係の皆様へ、選定証を浅尾環境大臣や小林環境副大臣から授与し、脱炭素先行地域の実現に向けた意気込みを表明していただきました。
※選定された地方公共団体や提案については、脱炭素先行地域選定結果をご覧ください。

1.開式挨拶(浅尾環境大臣)

2050年のカーボンニュートラル実現には、地域の強みを生かした地方創生に資する地域脱炭素の取組が重要です。本年2月に改定された地球温暖化対策計画や第7次エネルギー基本計画等においても、地域脱炭素がカーボンニュートラルや地方創生の実現にとって極めて重要な施策であることが示されています。
第6回選定では、脱炭素と地方創生を同時に実現する具体的かつ明確なストーリーを示した提案が、高く評価されました。例えば、再エネ導入を地方創生につなげる提案や、地方公共団体の独自制度や既存の取組と連携させて地方創生を実現するといった、様々な創意工夫に富んだ提案がありました。
ぜひ、提案内容を着実に実現していただき、他の地方公共団体を牽引する、脱炭素と地方創生の好事例となり、地域脱炭素を更に加速させることを期待しています。
2.脱炭素先行地域評価委員会 座長挨拶(政策研究大学大学院 竹ケ原氏)

地球温暖化対策計画が改定され、中でも地域における脱炭素は地方創生の要の一つだと再確認されたところであり、まさにそのドミノ倒しの起点となっていただくのが、脱炭素先行地域に選定された皆様です。
ゴールの2030年が近づいていることから、計画の実現可能性が厳しく問われ、ハードルが上がっています。第6回選定では、そういった状況がある中でも、地方環境事務所とも密接にコミュニケーションしながら、短い期間で提案を磨き上げ、すばらしい提案をいただけたことに深く感謝しております。これから実行段階に移るに当たり、フォローアップにおいて浮かび上がってきた様々な課題を皆様とも共有しながら、脱炭素のドミノ倒しを前に進めるべく、評価委員会としても努力してまいります。
3.選定証授与
会場では総勢138名の皆様にご参加いただき、そのうち計16名の地方公共団体代表者、54名の企業等代表者の皆様にご登壇いただきました。
地方公共団体代表者の皆様からは、
- 「県や近隣市町と連携し、住民の理解を得ながら、畜産の課題解決や新たなブランド価値の創造、脱炭素社会の構築に向けて取り組みたい。」
- 「先進的で豊かな少数社会の実現に向けた町の提案に対し、県としても人的支援など様々なやり方で応援し、事業のノウハウを広く横展開したい。」
- 「地域資源を生かした小水力発電の開発を進め、皆さんと力を合わせて全国のモデルとなるよう頑張りたい。」
- 「スポーツ団体等と連携しながら、脱炭素の取組により新しい価値を創造し、まちなかの活性化を図りたい。」
など多くの熱意ある意気込みをいただきました。
4.閉式挨拶(小林環境副大臣)

我々としても、ここからがスタートという思いであり、これからも地方に寄り添って、しっかりサポートしてまいりたいと思います。
脱炭素先行地域において重要となるのは、皆様に先行事例を作っていただいて、周りを巻き込んでいただくことです。そのためには、例えば、生活が豊かになる、将来がよくなっていく、といった実感を、地域の方々と一緒に作ることが大切です。
ぜひ皆様には、この脱炭素の取組が未来のための投資であり、地域でエネルギーや経済が循環し、豊かさを作る取組であるという意識を広めていただき、地域だけでなく、世界のリーダーになっていただけるよう期待しています。
5.当日の模様
当日の模様(写真) 全体写真

当日の模様(動画)

当日の模様(写真) 7計画提案者
※各写真においては、主たる提案者名を表示しています。