脱炭素先行地域選定証授与式(第1回)
2022年6月1日(水)、環境省が主催する脱炭素先行地域選定証授与式(第1回)を東京都・千代田区の「有楽町よみうりホール」で開催しました。選定された26提案の関係の皆様へ選定証を山口環境大臣から授与し、脱炭素先行地域の実現に向けた意気込みを表明していただきました。その模様をオンラインでライブ配信しました。
※選定された地方公共団体や提案については、脱炭素先行地域選定結果をご覧ください。
1. 環境省挨拶(山口環境大臣)
第1回脱炭素先行地域に選定された26地域の皆様は、脱炭素ドミノで一番大事な出発点となる地域です。2050年カーボンニュートラルを実現するためには、全国47都道府県1,741の地方公共団体すべてを脱炭素化しなければなりません。
「脱炭素を制する者は次の時代を制する」「グリーンを制する者は世界を制する」という気概で、今後続く第2回第3回の選定に向けて、それぞれの取組が他の地方公共団体が憧れる脱炭素と、まちおこしの好事例となるように期待しております。
2. 脱炭素先行地域評価委員会 座長挨拶(京都大学 諸富教授)
今回応募してくださった地方公共団体及び連携企業、諸団体の皆様に多数ご参加いただき、本当に質の高い提案をいただいただけではなく、その熱意に感銘を受けました。評価委員会としては、自信を持って今回の結果を出させていただきました。
私からは地域循環共生圏の政策と密接に結びついたプロジェクトであること。仕組みづくりや資金、ファイナンスについて新しい提案をいただいたこと。地域の産業の足腰を強くし、競争力の強化に繋がること。この3つについて非常に大きな意義があると申し上げます。おめでとうございます。
3. 環境省挨拶(務台環境副大臣)
カーボンニュートラルを目指すというのは本当に大変な道のりだと思います。しかし、前半の皆様の取組を聞いていて、ワクワクするような楽しい取組のように聞こえました。ピンチをチャンスに変えて、脱炭素で地域を元気にするんだという強い確信を感じました。脱炭素の動きは地方再生の切り札だと思いました。
この26の団体、そして今後100を超える団体になると思いますが、それぞれの地域の取組を見に全国、全世界からそれぞれを訪れる方が増えると思います。
環境政策ツアーが押し寄せ、脱炭素で地域を元気にすることにも繋がるそんな取組になることを心からご祈念申し上げます。
4. 環境省挨拶(大岡環境副大臣)
先日まで山口大臣の代理として、G7・気候エネルギー・環境大臣会合に行って参りました。カーボンニュートラル、それからロシアへのエネルギー依存からの脱却が大きなテーマでございまして、まさに今日表彰されました皆様が目指されている脱炭素とエネルギーの自立という部分が、大きな課題でございました。
脱炭素先行地域の都市や地域である皆様が日本全体の脱炭素を引っ張っていただき、本当に良いトップランナーとして導いていただきますようお願い申し上げます。
5. 選定証授与式
会場では総勢130名の皆様にご参加いただき、そのうち市町村長26名を含む計30名の地方公共団体代表者、23名の企業代表者の皆様にご登壇いただきました。地方公共団体代表者の皆様からは、
- 「様々なエネルギーを組み合わせトップランナーとして頑張っていきたい」
- 「脱炭素地域を実現して、日本の産業競争力の向上と、環境を両立させていきたい」
- 「脱炭素の取組が創造的な町の復興に繋がるように、企業と力を合わせ進める」
- 「農地で農産物をつくり、電気エネルギーをつくる。そのことが地域を大きく変え始める」
- 「今回の選定は何より子供たちへのプレゼント、そして未来への投資である」
など多くの熱意ある意気込みをいただきました。