人の手で積極的に守り・増やさなければ絶滅してしまうおそれの高い希少種については、国の機関や研究者、民間団体と連携をしながら、個体の保護・増殖や、生息地の保全・再生の取り組みを行っています。




標識調査
毎年春に生まれたヒナに個体識別のための足環を付ける標識調査を行っています。
●年度別標識ヒナ数




巣箱設置
シマフクロウが営巣できるような大きな洞のある木が乏しい森林において、シマフクロウの繁殖を助けるため、外敵からの捕食防止措置などを施した巣箱を設置しています。



給餌事業
餌資源が不十分な生息地において、餌資源を補う目的で専門家の意見に基づいて、量や方法などを定め、給餌を行っています。
人慣れを防ぐために、決められた担当者以外は給餌場に立ち入りません。
また、シマフクロウが安全に採餌をできるような環境作りを行うなど、厳しい管理の下で実施しています。
- 環境省の調査では、個体への影響を最小限にするため、調査回数・人員の制限やリモート機器の活用など、シマフクロウの生態に詳しい専門家の同行・指導の下で、最大限の配慮を行っています。
- 環境省では、保護上の理由からシマフクロウの詳細な生息地を公表していません。調査により得られた生息地情報を公開する際には、市町村単位でなく振興局単位で公開しています。
- 位置情報付きの写真・映像を、場所が特定されるような方法で公開することはありません。