シマフクロウを守るために、
環境省、林野庁といった国の機関を始め、地方自治体、民間企業・団体、専門家、市民の方々が協力して、およそ40年にわたって様々な保護策が行われてきました。



これまでの守る取り組み
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生息数を増やす
- 巣箱の設置
- 給餌
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生息地を拡げる
- 河川改修・魚道整備
- 森林の保全・再生
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生息数を減らさない
- 感電事故、交通事故対策
- 工事等での配慮
- 傷病救護
- 保護区による開発等の規制
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シマフクロウを知る
- 生息状況調査
- 動物園における展示、飼育、繁殖
- シマフクロウの生態や現状に関する展示
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01生息数を増やす取り組み
- 巣箱の設置
- 環境省では、シマフクロウが営巣できるような大きな洞のある大木が 乏しい森林において、シマフクロウの繁殖を助ける活動として、 人工巣箱を設置しています。
- 給餌
- 餌資源が不十分な生息地において、餌資源を補う目的で、専門家の意見に基づいて給餌量や給餌方法などを定め、給餌を行っています。
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02生息数を減らさない取り組み
- 感電事故・交通事故対策
- 道路管理者や電気事業者は、シマフクロウが事故に遭わないために、鳥よけやポールを設置するなどの対策を行っています。
- 工事等での配慮
- 様々な工事等において、時期や工法を工夫し、シマフクロウの生息に影響を及ぼさないよう配慮しています。
- 傷病救護
- 環境省では、シマフクロウの傷病個体、死亡個体を釧路湿原野生生物保護センターに収容し、治療・野生復帰及び死亡・傷病原因の解明を行っています。
- 保護区による開発等の規制
- 環境省や林野庁、民間団体において、シマフクロウを含めた希少な鳥類の生息地を守るための保護区、保護林を指定し開発等を規制しています。 北海道森林管理局 シマフクロウ希少個体群保護林について 日本野鳥の会:野鳥保護区
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03生息地を拡げる取り組み
- 河川改修・魚道整備
- 餌資源となる魚が遡上できる川が増えるよう、国や地方公共団体による河川改修や、地元団体・住民による手作り魚道の設置が行われています。
- 森林の保全・再生
- 北海道森林管理局では、シマフクロウが繁殖している天然林については伐採を行わず、人工林については天然林へ誘導することを目標とした管理を行っています。
また、シマフクロウの生息に適した森林が育つよう、広葉樹の植樹をする活動が民間団体を中心に行われています。
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04シマフクロウを知る取り組み
- 生息状況調査
- 環境省では繁殖状況や移動分散、寿命など、シマフクロウの生態についての貴重な情報を得ることを目的とし、様々な調査を行っています。
- 調査研究
- シマフクロウの生態や生息状況、生息に適した環境などを把握するため様々な研究が行われています。 資料集 | NPO法人シマフクロウ基金
- 動物園における展示・飼育・繁殖
- 野生ではなかなか見ることの出来ないシマフクロウを実際に見て知っていただくため、動物園においてシマフクロウの展示を行っています。
また万が一の絶滅を回避するため、計画的に飼育個体の飼育・繁殖も行っています。 - シマフクロウの生態や現状に関する展示
- 環境省釧路湿原野生生物保護センターでは、シマフクロウなどの絶滅のおそれのある希少鳥類に関する生態や保全の取り組み等について紹介しています。 釧路湿原野生生物保護センターについて
40年にわたって上記のような取り組みが 行われていきましたが、シマフクロウのつがい数は約100つがいと、いまだ絶滅の危機に瀕しています。
シマフクロウの数を増やし、棲める場所を広げる取り組みに皆さんも取り組んでみませんか。
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