シマフクロウの個体数は徐々に回復しつつありますが、 生息地は道内の一部に限られており、依然として絶滅の危機に瀕しています。
今後、シマフクロウの生息地を拡大するには、皆様の協力が不可欠です。
そこで、皆様と一緒にシマフクロウを守るため、共に目指す指針となるビジョンを作りました。
シマフクロウが棲める豊かな自然環境と
シマフクロウと共存する社会
- 大きな洞のある広葉樹の大木もある豊かな森林とそのつながり
- 魚などの餌となるいきものが豊富な川・海

- みんながシマフクロウの事を知っている
- みんながシマフクロウ保全の取組を応援してくれる
- シマフクロウと人とが適切なつきあい方をしている

森・川・海などの自然環境は、社会・経済・暮らしの土台でもあり、 シマフクロウが棲める豊かな自然環境を保全・再生することは、持続可能な社会の構築のみならず、世界目標であるSDGsやネイチャーポジティブの達成に大きく貢献します。
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森林は、生物多様性の保全、土砂災害の防止、水源の涵養、保健休養の場の提供などの極めて多くの多面的機能を有しており、私たちの生活と深くかかわっています。
林野庁 森林の有する多面的機能について -
シマフクロウの生息環境の改善をきっかけとして、多様な主体が連携して河川を軸とした生態系ネットワークの構築とグリーンインフラを活用した流域治水に取り組むことで、自然環境を豊かにするだけでなく、治水、地域への愛着の醸成、経済の活性化など、社会・経済上の効果につながります。
川からはじまる川から広がる魅力ある地域づくり -
恵み豊かな森・川・海は、持続可能な農林水産業の基盤となります。
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シマフクロウの保全活動を通じて、自然体験の機会の創出や地域の魅力を新たに知るきっかけとなり、地域活性化への貢献も期待できます。