2022年12月に採択された
「昆明・モントリオール生物多様性枠組」
2030年グローバルターゲットの1つ
2030年までに陸と海の30%以上を
健全な生態系として効果的に保全
いわゆる「30by30(サーティ・バイ・サーティ)目標」とは、2030年までに、
陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標です。
2022年12月に生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で採択された
「昆明・モントリオール生物多様性枠組」では、2030年グローバルターゲットの1つに盛り込まれました。
我が国ではこの新枠組を踏まえ、2023年3月に新たな生物多様性国家戦略「生物多様性国家戦略2023-2030」
を閣議決定し、2030年までのネイチャーポジティブ(自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、
反転させること)実現に向けた目標の一つとして30by30目標を位置付けています。
30by30目標は、国立公園などの保護地域の拡張と管理の質の向上だけでなく、
保護地域以外で生物多様性保全に資する地域(OECM:Other Effective area-based Conservation Measures)の
設定・管理を通して達成していくことになります。
目標達成のためには、国の取組を推進することに加え、民間の取組等によって
生物多様性の保全が図られている区域を広げていくことも重要です。