7/25~26 知床連山縦走路巡視
2026年7月30日
知床情報玉手箱で知床の登山情報を仕入れている皆様、お待たせしました。ようやく知床連山縦走路の最新情報をお届けできます。
今回は、岩尾別登山口から入って二つ池でテント泊、硫黄山登山口に下るコースを歩きました。7/25から1泊2日の行程です。
登山口の木下小屋でチェックシートの記入やトイレを済ませ、いざスタート。これより先は携帯トイレが必要です。

今年はかなり綺麗に登山道が整備されているようで、登山道にせり出す枝はほぼ無く、新しい切り跡がたくさんありました。去年と比べると、かなり視界良好なのではないでしょうか。その一方で、アリやセミの抜け殻もたくさん発見しました。アリやセミの幼虫はヒグマの大好物。ヒグマと出会わないよう、大きな声や音でヒトの存在を伝えてください。

羅臼平までの水場は弥三吉水と銀冷水の2箇所です。7/25時点では、どちらも水量豊富でした。また、銀冷水にはこの山域唯一の携帯トイレブースがあります。

少し歩くと森を抜けます。よく晴れていますが、涼しくて歩きやすい1日でした。大沢からの登山道は完全に夏道が露出しています。

お花畑と羅臼岳に出迎えられ、羅臼平に到着です。

一息ついたらいよいよ縦走路です。よく育ったハイマツに視界が奪われますが、足元には明瞭な道があります。一歩間違えればハイマツ漕ぎ。気をつけてくださいね。

次の三ッ峰のテント場では残念なことがありました。テント場にペグが1本、フードロッカーに缶ビールが2本放置されていました。自分で持ち込んだものは全て持ち帰るのが、山の鉄則です。
また、水場はほとんど涸れていて取水不可です。

さあ、初日のテント場はもう少し先です。サシルイ岳を登り返し、雪渓を下ります。雪渓の一番下で取水可能です(要煮沸)。暖かい午後でないと取水不可いう話も聞きました。水は事前に用意しておいたほうが良さそうです。

オッカバケ岳を巻いたら本日のお宿に到着です。水以外の飲食はテントから100m以上離れた場所で、保管はフードロッカーを利用して野生動物対策。池のそばだからか、虫が多かったです。

さて2日目、藪漕ぎでスタートしました。南岳まで登り返すと、いよいよ火山の様相が色濃くなりました。印もトレースもほとんど無いので道がとても分かりにくいです。

気持ちのいい稜線歩きが続くと思いきや、一旦下ろされ、最後の硫黄山への登り返しがあります。これがなかなか急登で、例年は8月まで雪が残るようです。今年は斜面に雪が残っていましたが、夏道は露出していました。

硫黄山山頂直下を巻く道はザレ場かつ足場となる岩場も少ないので、かなり滑ります。

硫黄沢は、涸れ沢と涸れ滝の巻き道を利用できました。雪渓に入らず通過可能です。

今回の巡視でヒグマの姿や痕跡は見ていませんが、現在硫黄山登山口周辺ではヒトを恐れないヒグマが確認されています。また岩尾別登山口側では、オホーツク展望~650m岩峰の周辺でヒグマ目撃事例が複数あります。
ヒグマ対策は万全に、登山をお楽しみください。
羅臼岳・知床連山の登山前には必ずチェック
知っておくべき知床登山の心得
工藤