【30by30アライアンス】 メールマガジン Vol_118

特集 2026年7月夏号 番外編5
那須拓陽高校・植草学園大学・神戸女学院・あそびとまなび研究所完全版(2026/7/15)

栃木県立那須拓陽高等学校:ミヤコタナゴ野生復帰への挑戦

天然記念物「ミヤコタナゴ」の野生復帰、そして、地域の生物多様性の保全を目指し、那須拓陽高校の生徒たちは挑戦を続けています。ネイチャーポジティブ那須野が原アライアンス(NPNA)の協力により、産業技術総合研究所、国立環境研究所の支援を受けながら、学校農場の「自然共生サイト」への登録を目指しています。また、ネイチャーポジティブ実現のため、農場内の水田で有機栽培を行い、新設した水路においてタナゴの産卵母貝であるマツカサガイの繁殖試験に成功しました。「那須地区にタナゴが住める環境を増やし、いつかミヤコタナゴを野生復帰させたい」と環境に興味を持つ生徒たちが、熱心に取り組んでいます。

「那須野が原の二次的自然を守れ~ミヤコタナゴをシンボル種とした農業振興~」で、第28回日本水大賞「農林水産大臣賞」を受賞されました!おめでとうございます。

(5枚の写真)野球のユニフォームを着て水田で作業する学生、はしごで木の上に登り作業する学生、指導員の話を聞く生徒たち、美しい森

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ヒント:次世代とともに創る、未来につながるパートナーシップ

  • 地域への思いや、自然と共生する未来への願いを胸に、瑞々しい感性でアクションを起こす学生たちの活動を、技術や資金で支援してみませんか。共創を通じて、地域を巻き込んだネイチャーポジティブのモデルを創出することができます。

学校法人植草学園 植草学園大学 『植草共生の森』

美しい里地里山の自然環境が維持されている「植草共生の森」。植草学園大学・千葉若葉キャンパス内に広がる2ヘクタールの森は、2023年に「自然共生サイト」に認定されました。大学入学時のオリエンテーションや各授業の中で、この森を活用したプログラムが組まれており、学生サークルでも森の自然観察や整備活動を行っています。卒業後に教育関係に進む学生も多いため、大学での経験を通して学んだ「自然と共に生きる」価値観が、次の世代の子供達へと伝えられていくことも期待しています。

森で拾ったドングリや種子の種、伐採した木材、ウサギの糞、タヌキに食べられたカブトムシの残骸、駆除のために捕獲しているススメバチなどを活用したオリジナルグッズを「森のガチャ」として販売し、その費用を森の整備に活用するユニークな取り組みも行っています。また、大学では、この森を教育の場として利用するだけではなく、地域の子どもたちの学習や住民の異世代間交流の場としても活用されるように、散策路などの整備を行っています。

(7枚の写真)森を探索する子供達、植草共生の森の地図、どんぐりがついたクリップとウサギのフンで作ったストラップ、地上からの写真

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学校法人神戸女学院 『神戸女学院 愛神愛隣の森』

創立150年の歴史を持つ神戸女学院。西宮市岡田山に広がるキャンパス内では、総面積の約1/3にあたる4.47haが2025年に「自然共生サイト」として認定されました。重要文化財であるヴォーリズ建築に隣接する「愛神愛隣の森」は、都市部にありながら希少種を含む多様な生物が生息する貴重な緑地であり、中学部から大学までの教育・研究フィールドとして活用されています。この森では、生徒・学生・教職員が協働してビオトープ管理や生物相調査を行っており、植物・昆虫・鳥類・哺乳類に関する学術的な知見も蓄積されています。さらに、タケノコ掘りや梅シロップ作りなど、自然の恵みを体験する活動を通じ、供給サービスへの理解を深めています。加えて、学生がキャンパスの自然を題材に制作したオリジナル野帳の販売など、文化的なサービスを生み出す取り組みも展開されています。

2025年に創立150周年を迎え、また、大学に理系学部「生命環境学部」が設置されたことが、「自然共生サイト」に申請するきっかけとなりました。また、近隣の小学校や幼稚園の子どもたちを招いた自然観察会などを通じて、地域社会との交流の場としても活用されています。

これまでの歴史的背景に敬意を払いつつ、新たな調査手法なども積極的に取り入れ、これからも未来を見据えた生物多様性の保全活動に取り組んでいきます。「愛神愛隣の森」での活動を通じて、学生の「人と自然の共生」への理解を深め、ネイチャーポジティブに向けた行動につなげていくことを目指しています。

(2枚の写真)広大な森に囲まれたキャンパスを上空から捉えた写真、森の中で採取したものをカゴに集め、ノートに記録をとる三人組

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特定非営利活動法人あそびとまなび研究所:キャンパスで育む「みちくさ」の輪

北九州市立大学ひびきのキャンパスのオープンなデザインを活かし、10年以上にわたり地域の子どもたちと「みちくささんぽ」を継続しています。毎月、隣接する保育園の子どもたちと、のんびり活動しており、2015年から植物調査も実施しています。日常的に接することができる自然は、子どもの成長に欠かせないものです。子どもたちとの「みちくさ」活動はとても楽しく、子ども達の感性に驚かされます。

大学キャンパスの自然地で地域の子どもたちが歩き回ったり、遊んだりすることは、学生にとっても地域との出会いのチャンスとなります。人と自然の接点を創り出すことで、子どもたちの豊かな育ちを支えること、そして、活動に協力する学生たちに、身近な自然や地域との関わりに関心を持ってもらうことを目指して活動を続けています。

(4枚の写真)公園の机に取った花や草を並べたり、円になって先生の話を聞く子どもたち

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ヒント:大学と地域のネイチャーポジティブに取り組む「共創パートナーシップ」

  • 大学キャンパスを活用したネイチャーポジティブに向けた取り組みに参加・協力してみませんか。地域の生物多様性保全に直接的に貢献し、また、地域との新たなつながりを創出することもできます。キャンパスの環境保全に高い意識を持って取り組んでいる大学、そして、自発的に活動する学生たちとの出会いは、企業・団体の次世代を担う大きな財産になります。そこで生まれる対話や安らぎは、日常の業務では得がたい気づきや視点をもたらし、自然と人のつながりを実感する「心に残る経験」となります。自然も人も同時に元気になる幸せな循環を、ここから始めてみませんか。


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確認の上、メルマガに掲載させていただきます。

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生物多様性のための30by30アライアンス事務局

(環境省 自然環境局 自然環境計画課)

https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/