名水づくり
「名水づくり」とは、水環境の保全と活用により、豊かな水辺等の良好な環境を活かした地域の魅力度の向上、観光やそば、酒づくり等の地場産業の振興等の地域活性化に繋げていくための活動です。
このような活動から、地域における関係主体の取組を促し、水環境の適切な管理・良好な環境の創出につながることを期待しています。
環境省では、これらの活動を支援するモデル事業を実施しています。
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東北地方
名水づくり
R7実施

高校生と釣り人によるイワナの資源量調査および水圏活用と保全のための拠点・コミュニティづくり
団体名GOODLIFEISLAND合同会社
実施地域山形県酒田市
事業概要
人口減少や高齢化が進む遊佐町の月光川水系において、釣り人、地域住民らによるイワナの資源量調査や高校生によるフィールドワーク・ツアープログラム開発などの活動を通じて、様々なセクターが協働して「遊佐の水圏を楽しみながら守る」仕組みとネットワークづくりを目指す。
主な実施内容
- 釣り人や地域住民を対象としたイワナの資源量調査に関する勉強会・フィールドワークの開催
- 高校生と連携したツアープログラムの開発・実施
- 取組を通じた地域内外の様々なステークホルダーのコミュニティ・ネットワークづくりの検討
名水づくり
R6実施

事業概要
「昭和の名水百選」に選定された磐梯西山麓湧水群を有する磐梯町の歴史的な湧水や井戸水等の水質の実態を改めて調査し、おいしい水指標値等の科学的根拠を示すことで「名水のまち」としての認知向上・他地域との差別化を目指す。
主な実施内容
- 町内の水道水源や湧水・井戸水等の水質・成分・歴史的背景の調査分析の実施
- 「名水と育み名水でつなぐ」をテーマに調査結果等を発信する「ばんだい名水シンポジウム」を開催
- 名水の持続的な保全・活用とブランド化に向けた名水PR動画等の普及啓発ツールの作成
- 名水保全・活用に係る先行地域視察
名水づくり
R6実施

事業概要
源流の里鮫川村の、豊かな自然環境と村民の地域への愛着度との因果関係を統計的因果推論で明らかにし「村の強み」をデータ分析する。併せて水生生物の調査のうえで、その村の強みを地元のこどもたちへの環境教育や関係人口創出事業に活用していく。
主な実施内容
- 村民アンケート調査結果を活用し、統計的因果推論を用いた村への愛着や定住意欲に与える豊かな自然環境の寄与に関する定量評価の実施
- 河川やため池等の水生生物環境DNA調査・水生生物の鳴き声調査の実施と、村民の村への愛着や関係人口創出に向けた普及啓発ツールの作成
関東地方
名水づくり
R7実施

「茂林寺沼湿原」保全・活用100年プロジェクト
団体名館林市教育委員会
実施地域群馬県館林市
事業概要
日本有数の低層湿原であり、消滅の危機に瀕している茂林寺沼湿原において、湿原利害関係者を含めた地域の多様な主体との連携プラットフォーム 「茂林寺沼湿原100年会議」を構築する。魅力発見調査、維持管理トライアル等の活動を通じ、地域ぐるみでの湿原(里沼)の再生を目指す。
主な実施内容
- 茂林寺沼湿原100年会議の構築
- 地元小中学生のフィールドワークによる魅力発見調査と「茂林寺沼タイムス」 ・貴重動植物解説マップの作成
- 地元ボランティアによる里沼の保全、維持管理トライアル
- 水質浄化に向けた水流調査・実証実験等の実施
名水づくり
R6実施

事業概要
那珂川水系最上流部において、多様な主体が連携しながら、水田やため池などから構成される農業生態系を保全・再生・創造することにより、「絶滅危惧種等の生息環境の創出」、「農作物の高付加価値化」、「災害に対するレジリエンス機能の強化」が相乗的に生み出されることを目指す。
主な実施内容
- 地元高校・農家・ため池管理者等と連携し、ため池調査・環境整備による絶滅危惧種の生息環境創出とその生育適地ポテンシャルマップの作成
- 様々な主体と連携した農業生態系保全の取組による農作物のブランディング化の試行(地元高校生による米袋デザインの考案等)
- ため池の環境整備と希少種の生息環境の創出が那珂川流域全体の災害レジリエンス機能に与える影響の考察
名水づくり
R6実施

事業概要
伊豆市修善寺の中心地に接する里山「半経寺山」の豊かな自然環境と、共同浴場を介した温泉文化に係るヘルスツーリズムの体験プログラムを造成し、参加者の健康効果の向上、里山環境の改善、地域の温泉文化の維持それぞれを実現し、地域や参加者のウェルビーイング向上に資することを目指す。
主な実施内容
- 里山整備(土壌の通気・透水性を高める環境改善施工)の実施
- 森林整備作業と森林の癒し効果の体験と、温泉入浴を組み合わせた、人も自然も地域も健やかになる体験プログラムの開発
- モニターツアーの実施(心理的・生理的な影響測定も実施)と、今後展開していくためのリーフレットの作成
中部地方
名水づくり
R6実施

事業概要
従来より小海町で取り組んできた「憩うまちこうみ事業」による森林利活用や森林保全の取組と水資源を活かした養殖事業にフォーカスをあて、自然資源の循環を体験・体感・学ぶツアー造成を通じて、地域の魅力を多面的に発信し関係人口による環境保全活動モデルを構築する。
主な実施内容
- 環境や湧水保全等の体験ツアー造成と今後展開していくためのリーフレットの作成
- 地域の環境保全意識を高めるためのワークショップ、セミナーを通じ、地元学校や地域住民等と担い手づくりの意見交換を実施
名水づくり
R5実施

事業概要
信濃川水系の最上流部に位置する大町市において、発電、灌漑、生活用水に利用されてきた水の歴史や水利体系、人や地域との関わりといった情報を保存・活用するとともに、企業等と連携して環境教育の展開や学習旅行の誘致を図る。
主な実施内容
- 水資源情報のデジタルアーカイブ化、水利施設等の動画撮影、学習旅行のコンテンツ増強、案内人養成、観光アプリ開発、水スポット整備への活用
- 「大町『水の学校』 SDGs 探究学習」プログラムのガイド養成と学習旅行用ガイドブック作成、企業と連携した学習旅行等の誘致
- 水の価値の見える化の検討
近畿地方
名水づくり
R7実施

びわ湖源流の里山1300年の歴史と未来をつなぐ水辺空間創出リバー・エコツアー
団体名一般社団法人栗東市観光協会
実施地域滋賀県栗東市
事業概要
琵琶湖の源流・栗東市走井集落で、集落の歴史・文化・農業と水とのつながりを取材・発信するとともに、水辺の調査・保全活動と環境×歴史×文化×農業を複合的に捉えた「リバー・エコツアー」を造成し、集落住民・来訪者・企業等の連携による水環境保全体制の構築と地域内外のコミュニティの強化による、持続可能な地域づくりを目指す。
主な実施内容
- 走井川・細川の水辺環境を保全する活動を含めた「リバー・エコツアー」の造成
- 水辺環境と歴史・文化のつながりについて取材、発信するための普及・啓発ツールを作成
- 取組を継続して実施できる体制づくり、及びOECM等の認定制度等の活用の検討
中国・四国地方
名水づくり
R7実施

コウノトリの新たな生息地となる水環境の創出と活用
団体名特定非営利活動法人とくしまコウノトリ基金
実施地域徳島県鳴門市
事業概要
鳴門市瀬戸町島田島において、多様な主体が連携し、耕作放棄地を豊かな水環境として復活させ、「美しい農村景観の復元」「コウノトリの新たな生息の創出」「環境教育・観光利用への活用」「自然共生サイトへの登録」により、水環境保全、活用の共創体制の確立を目指す。
主な実施内容
- 多様な生物が生息するビオトープの整備(整備計画はNGO・大学、施工は地元住民)
- 自然共生サイトの登録準備(勉強会、生物調査)
- 水環境の活用(近隣キャンプ場・リゾートホテル向け観光コンテンツづくり、ネイチャーガイド試行)
名水づくり
R5実施

事業概要
「日本三大銘醸地」広島・西条の酒造業を支える地下水の涵養域(龍王山流域)において、西条酒造協会の基金により実施してきた「山と水のグラウンドワーク」を発展させ、地域好循環システムを構築し、地下水保全・管理について検討する。
主な実施内容
- 学校、地域の団体、企業など多様なステークホルダーとのワークショップの開催、「山」、「里」、「水」、「酒づくり」の地域好循環システムづくり
- 広島大学と連携し、龍王山流域の地下水環境の現状把握(ボーリング調査・観測井戸設置)
九州・沖縄地方
名水づくり
R7実施

大浦川再生型ツーリズムプロジェクト~地域と訪問者がともにはぐくむ水辺の未来~
団体名株式会社わんさか
実施地域沖縄県名護市
事業概要
大浦川流域において、わんさか大浦パークを「地域づくりの拠点」として最大限活用しながら、流域の生態系、水質保全と地域経済活性化を一体的に推進する「再生型ツーリズム」モデルの確立を目指す。地域が主体的に保全活動を行い、訪問者の増加が保全・再生、コミュニティの強化と地域経済の活性化につながる好循環の創出を実現する。
主な実施内容
- 科学的データの収集と多様なステークホルダーによる保全・再生プロジェクトの骨子策定・体制構築
- 市民参加型モニタリングの試行(アプリ等の活用)と地域へのフィードバック方策の検討
- 環境協力金の仕組みを活用した再生型ツアーの造成(モニタ-ツアーの実施、商品化)広報ツール制作と報告会の実施
名水づくり
R5実施

やんばる水環境創出プロジェクト沖縄の休日を体感する持続可能な流域マネジメント
団体名大宜味村観光協会
実施地域沖縄県国頭郡大宜味村
事業概要
沖縄県やんばる地域の重要な水源地であり、自然観光資源「ター滝」で来訪者からも注目される平南川流域において、流域マネジメントの仕組みを活用し、地元住民と来訪者とが一体となった持続可能なやんばる水環境保全活動を推進する。
主な実施内容
- 流域水循環計画策定に向けた環境調査と利用実態調査の実施、準備会の開催
- 遊びと学びの基盤となる水辺のプレイフルインフラの方針整理と体験の場としての管理水準の検討
- 水辺の体験活動の開催と指導者育成、ター滝ゼロエミッション活動の推進