持続可能な地域づくりの“肝”
~地域で継続的にESDをすすめていくためには~
平成25年度,26年度まとめ
● 中部ブロックの概要
何のために実施するか〜共通目標を掲げる〜
中部7県のESD授業づくり及び実践の質と枠組みづくりを検討及び検証する形成推進委員会を設置。昨年度とほぼ同じメンバーで構成し、昨年度の成果と課題をふりかえりながら、事業検討を行いました。今年度の特徴は、全県で共通目標を掲げたことであり、また重要視したのが、「学習者主体である」「授業実践前後の変化を把握する」の2点です。
● ネットワークのポイント、特徴、工夫した点
児童生徒、教員、地域の声を事業に活かす
2年目となる今年度は、昨年度の成果を活かし、形成推進委員会で掲げた共通目標のもと、各県のワーキンググループを核に、ESD授業づくり及び実践を継続して実施及び促進するための基盤づくりを手掛けました。実証校の選定や学校とのESD授業づくりの調整については、基本的には形成推進委員等が中心に進め、地域の意向を聞きあい事業展開しました。また、北陸と東海・長野地域に各1名のESDコーディネーターを配置し、ESDの視点や手法のインプットを行いました。
実証授業後、必ずふりかえりをし、また実証授業を実施した教員や学校関係者、ワーキンググループを対象にしたアンケートや、授業を受けた児童生徒の授業実施前後のアンケートから、本事業に参加したことによる変化や効果を把握し、地域のESD推進ネットワークの機能を検討しました。
中部7県の共通コンセプトについて議論しました。 中部ブロックの全体図
● 地方事務局
株式会社TREE、NPO法人ボランタリーネイバーズ
● 中部ESD環境教育プログラム形成推進委員会(敬称略)
所属 | 役職 | 氏名 |
富山大学人間発達科学部 | 教授 | 松本 謙一 |
金沢市教育委員会生涯学習部生涯学習課 キゴ山少年自然の家 | 館長 | 池端 弘久 |
松本大学総合経営学部観光ホスピタリティ学科 | 准教授 | 中澤 朋代 |
岐阜大学教育学部 | 教授 | 巽 徹 |
日本福祉大学国際福祉開発学部 | 教授 | 千頭 聡 |
三重大学教育学部 | 教授 | 松岡 守 |
金沢大学環境保全センター/北陸コーディネーター | センター長・教授 | 鈴木 克徳 |
環境省中部環境パートナーシップオフィス/長野・東海コーディネーター | チーフプロデューサー | 新海 洋子 |
● ワーキンググループ
地域 | 団体名 |
富山 | 富山大学、富山市立堀川小学校、富山市立神通碧小学校、環境教育ネットワークとやまエコひろば、富山県生活環境文化部、北陸コーディネーター/金沢大学 |
石川 | 金沢市教育委員会生涯学習部生涯学習課キゴ山少年自然の家、金沢市立三馬小学校、金沢市立十一屋小学校 金沢エコライフくらぶ、石川県環境部、北陸コーディネーター/金沢大学 |
福井 | 学校法人嶺南学園敦賀気比高等学校付属中学校、ふくいユネスコ協会、NPO法人エコプランふくい、福井県安全環境部、北陸コーディネーター/金沢大学 |
長野 | 松本大学、松本市立会田中学校、信州大学、松本市市民環境部、中信地区環境教育ネットワーク、一般社団法人長野県環境保全協会、NPO法人やまたみ、 長野県環境部、長野コーディネーター/環境省中部環境パートナーシップオフィス |
岐阜 | 岐阜大学、羽島市立正木学校、NPO法人e-plus生涯学習研究所、岐阜県環境生活部、東海コーディネーター/環境省中部環境パートナーシップオフィス |
愛知 | 日本福祉大学、名古屋市立八熊小学校、NPO法人藤前干潟を守る会、名古屋市環境局環境企画部、東海コーディネーター/環境省中部環境パートナーシップオフィス |
三重 | 三重大学、学校法人津田学園津田学園小学校、桑名市教育委員会、四日市大学エネルギー環境教育研究会、四日市自然保護推進委員会、三重県環境生活部、東海コーディネーター/環境省中部環境パートナーシップオフィス |
平成27年度まとめ
● 中部ブロックの概要
中部ブロックは「学校と地域が連携する価値を見出し、連携のための仕組みを残す」を目的に実施しました。各県の取組状況の共有や事業の課題を検討する「形成推進委員会」を設置。実証校の選定や、実証校の授業案を基にした授業づくりと実践、発表会については、各県に形成した「ワーキンググループ」が行いました。中部7県が大切にしたことは、「地域や人々の思いを生で感じ、『私には何かができる』と自分事にし、行動意欲を育む授業づくり」です。「地域らしさ」を感じられる授業にするために、地域の素材を撮影した教材も活用しました。授業や発表会での児童生徒の発言から、授業の「質」 を実感し、継続するための「学校を支える仕組みづくり」が課題であるという共通認識を持ちました。課題改善のための主体形成に挑み始めています。
● ネットワークのポイント、特徴、工夫した点
中部7県のネットワークの目的は、ESD授業の「質」を高めることと、ESDを推進する仕組みをつくること、です。
そのために、多様なステークホルダーに参画いただき、情報や知識、ノウハウの持ち寄りと補完による「これまでにないESD授業づくり」を実現できました。授業課題に応じて、ワーキンググループメンバー以外の、地域の環境活動団体や事業者、専門家の協力を得て、児童生徒の思考を揺さぶる内容が展開されました。このようなESD実践の拡大や、さらなる質の向上を担保するために、地域のシーズによる「ESD推進のための連帯」へと進化しつつあります。
形成推進委員会熱く語りあう① 形成推進委員会熱く語りあう② ワーキンググループ授業実施に向けて検討
● 地方事務局
株式会社TREE
特定非営利活動法人ボランタリーネイバーズ
環境省中部環境パートナーシップオフィス
● 中部ESD環境教育プログラム形成推進委員会(敬称略)
地域 | 氏名 | 所属 |
富山 | 松本 謙一 | 富山大学人間発達科学部教授 |
石川 | 鈴木 克徳 | 金沢大学環境保全センター長・教授 |
福井 | 前園 泰徳 | 福井大学教育地域科学部特命准教授 |
長野 | 中澤 朋代 | 松本大学総合経営学部 観光ホスピタリティ学科専任講師 |
岐阜 | 巽 徹 | 岐阜大学教育学部教授 |
愛知 | 千頭 聡 | 日本福祉大学国際福祉開発学部教授 |
三重 | 松岡 守 | 三重大学教育学部教授 |
● 各県ワーキンググループ構成メンバー
地域 | 団体名 |
富山 | 富山大学、富山市立古沢小学校、富山市立神通碧小学校、環境教育ネットワークとやまエコひろば、富山県生活環境文化部 |
石川 | 金沢大学、金沢市立泉中学校、キゴ山少年自然の家、金沢エコライフくらぶ、石川県環境部 |
福井 | 福井大学、坂井市立鳴鹿小学校、NPO法人エコプランふくい、ふくいユネスコ協会、福井県安全環境部 |
長野 | 松本大学、信州大学、松本市立源池小学校、中信地区環境教育ネットワーク、一般社団法人長野県環境保全協会、体験創庫かけはし、長野県環境部 |
岐阜 | 岐阜大学、岐阜市立長森南中学校、NPO法人e-plus生涯学習研究所、岐阜県環境生活部 |
愛知 | 日本福祉大学、東浦町立緒川小学校、NPO法人もりの学舎自然学校、愛知県環境部、名古屋市環境局環境企画部 |
三重 | 三重大学、名張市立薦原小学校、名張市教育委員会、四日市大学エネルギー環境教育研究会、四日市自然保護推進委員会、三 重県環境生活部 |
● 問い合わせ先
環境省中部環境パートナーシップオフィス(EPO中部)
〒460-0003 名古屋市中区錦2-4-3 錦パークビル4F