硫黄山へ行ってきました(6/20)

2024/06/27

知床半島に位置する活火山、硫黄山に登ってきました。

硫黄山の標高は1562mですが、高緯度に位置しているため、気象条件は本州の3000m級の山々に匹敵すると言われています。

7月中旬まで雪渓が残り、ヒグマの目撃も多いエリアということで、関東圏出身の私にはあまり馴染みが無い環境です。
どんな景色が広がっているのか、わくわく…!

ヒグマの生息地にお邪魔するという緊張感を胸に、アイゼンやクマスプレーなどの装備を持って挑みます。

ハイマツ帯の登山道

登山道を進むと、だんだんと硫黄の香りがしてきました。

登山道付近の硫黄

硫黄山という名の通り、硫黄がごろごろ転がっています。
現在も高い純度で硫黄が噴出しており、1936年に噴火した際に噴出された硫黄は約20万トンにもなったと言われています。

イソツツジの群落

登山道の至る所でイソツツジの群落が見られました。

イソツツジの花

可憐な白いお花が美しいです。

硫黄山のザレ場

硫黄山は山頂直下の岩場に加え、ガレ場・ザレ場が多いので油断するとズルっと滑ります。
私は特に下りに足を滑らせがちなので慎重に下りました…。

硫黄沢の雪渓

6/20時点の硫黄沢は、ほぼ雪渓が残る状態でした。アイゼンを装着して登ります。

若干溶けているところもあり、落とし穴のようになっている箇所も複数みられました。
踏み抜いたり、クレバスに落ちないよう注意が必要です。

ヒグマの糞

雪渓を歩いていると、もりもりのうんち発見…!

ヒグマの糞がたくさんありました。
まだフレッシュな状態の糞を見つけると、ヒグマが身近に生息していることを改めて実感し、気が引き締まります。

エゾユキウサギの糞

まんまるな形のこちらはエゾユキウサギの糞です。

山頂付近の登山道

硫黄沢の雪渓を超えると山頂直下の岩場が見えてきました。
頂上まであともうひとふんばり!!

山頂付近からの眺め

山頂付近は雄大な景色が広がっていました。
朝から曇り空で雨も降る予報でしたが、登山中は晴れ間が広がり、穏やかな気候の中登ることができました。

山頂のメアカンキンバイ

シレトコスミレやイワウメ、エゾノツガザクラなどの高山植物も沢山咲いていました。
かっこいい山々の風景と可愛いお花達に心躍る山行となりました。

硫黄山登山についてはこちらのサイトもご参照ください。

【岸田】