オロンコ岩 草花情報(6/16)
2023/06/19
オロンコ岩に行ってきました。
1週間ほど前に行ったときにはゼンテイカやヒオウギアヤメが見頃でしたが、今はどんな様子かな?
170段の階段を登り、岩の上に到着。ワシの看板がお出迎えしてくれます。
快晴の日には知床連山を望むことができますが、この日は雲に覆われていました。
青い海と空を背に咲くエゾノカワラマツバ
放射状に延びる葉が松葉に似ていることが名前の由来です。
かつてヨーロッパではチーズを作る際に、牛乳の凝固剤としてエゾノカワラマツバを使っていたそうです。
黄色いお花がミモザのよう
ゼンテイカ(別名ニッコウキスゲ)もまだ見られました。
岩肌に生える草花たちを観察してみると、
黄色いエゾノカワラマツバのほかに、白っぽい植物も点在して生えています。
正体はもしゃもしゃとしたアサギリソウ
岩肌に生えるキク科ヨモギ属のアサギリソウ。
葉には細かい毛が密に生えており、白みがかった薄緑色です。
ふんわりと葉を伸ばしている姿を朝の霧が煙っている様子になぞらえてアサギリソウと命名されました。
幻想的で素敵なネーミング…!
こちらはチシマアザミ。花が下を向いてうつむいたように咲くのが特徴です。
なんだか暑い日差しに照らされて、ぐったりとうなだれているようにも見えます。
急な階段を登り、すっかり喉がからからになった自分と思わず重ね合わせてしまいました。
茎に剛毛が生えているコウゾリナ
漢字では剃刀菜、髭剃菜とも書くように、その名の通りジョリジョリとした手触りです。
ユリ科のミヤマラッキョウ
ネギ属なので、ニラっぽい香りがします。
薄紫のような薄ピンクのような色味のお花が可愛い。
オロンコ岩では岩のすきまなどからもピョンピョンと茎を伸ばして生えていました。
まだ花が開き始めたばかりのヤマブキショウマ
これから見頃を迎えそうです。
他にも、ハマナス、イワヨモギ、キリンソウ、アオノイワレンゲ、クサフジ、エゾスカシユリ、オドリコソウ、センダイハギ、ナンテンハギ、ツルウメモドキ、ミヤマビャクシンなどが見られました。
セリ科は、エゾノシシウドが一番多く見られましたが、
オオハナウドやマルバトウキ、エゾノヨロイグサも確認できました。
季節の流れと共に変わる草花の開花状況を楽しみつつ、ぜひご散策ください!
【岸田】