オロンコ岩自然情報

2022/09/13

先週オロンコ岩に登りました。
登っていると汗ばんで暑さを感じますが、170段とも言われる階段を登り切った頂上ではススキの穂が風に揺れて秋の気配が漂っていました。

花の季節は終盤を迎えているようでした。
咲いていたのは黄色のミヤマアキノキリンソウ、紫のトリカブト、ナンテンハギのほか、ヨモギの仲間のうち目立たないイワヨモギ、アサギリソウくらいでした。

少なくなった花に昆虫たちが集まっていて。
写真のチョウ、ミドリヒョウモンもせわしなく飛び回っていました。

トリカブトにはマルハナバチが蜜を吸いに来ていました。
猛毒で知られるトリカブトですが、受粉を手伝ってくれる昆虫には毒は作用しないようです。
ところが、よく観察するとマルハナバチは花の中には潜り込まずに花の上から蜜の場所を探り当てて吸っているようでした。
これは盗蜜といい、花にとっては一方的に蜜を盗まれるだけの困った行為です。
トリカブトは盗蜜を防ぐために複雑な花の構造をしているそうですが、ここはマルハナバチの方が一枚上手だったようです。

実施日:2022年9月9日

小野寺