知床岬巡視
2026/7/23
7月13日~15日の間、相泊~知床岬間の巡視を実施しました。
午前4時10分、相泊漁港を出発するときはジリ模様でしたが、カモイウンべ川の渡渉をする頃にはトレッキングに適した、暑くもなく寒くもなくの天候となりました。2泊3日の行程では荷物も重くザックの肩紐が食い込みます。2時間ほど歩くと観音岩へ到着し、この巡視最初の登攀です。高い場所が苦手な人に、知床岬へのトレッキングはお勧めできません。なぜなら、最大で100mもの高巻きをする難所がいくつもあるからです。

知床半島先端部へのトレッキングはただ海岸線を歩くだけではありません。時には鬱蒼と生茂るイタドリをかき分けながら進んだり、潮の満ち引きを調べ飛び石で瀬渡りしたり、巨岩が待ち受ける一帯を進んだりと、バラエティに富んでいます。そうして、数々の素晴らしい景色に出会うのです。

本巡視のキャンプ地には午後4時25分に到着しました。およそ12時間の道程でした。途中、ペキンの鼻で赤い鳥居を横目に通り過ぎ、近藤ヶ淵のへつりなどの難所を越え辿り着いた先には、何とも言えない充実感があります。そして、一日目の行程が終了しました。

午前6時10分、キャンプ地を出発し、晴れた空の下、いよいよ知床岬へ向かいます。
そこに立ちはだかるのは念仏岩とカブト岩の難所です。ハーネスとヘルメットを装着し絶壁と戦います。自分のペースで決して焦らず、慎重に一歩一歩震える膝を抑えながら進みます。

午前9時20分遂に、知床岬に到着です。感動の一言です。美しい根室海峡とそれを照らす灯台が見事です。
しかし、知床岬へのトレッキングは一方通行ではありません。相泊港まで無事に帰るところまでが行程です。気を引き締め直して、帰路につきました。

【確認できた植物】
ハマベンケイ、シコタンハコベ、エゾイブキトラノオ、エゾカンゾウ、ハマエンドウ、ハマナス、オドリコソウ、
コウゾリナ、エゾカワラナデシコ、エゾネギ、エゾノカワラマツバ、エゾノキリンソウ、クサフジ、シロヨモギ、
チシマフウロ、トウゲブキ、アメリカオニアザミ

今回の巡視ではヒグマの目視、痕跡ともにありませんでしたが、知床はヒグマの高密度生息域です。 知床岬トレッキングを計画する際は、ルサフィールドハウスにて最新情報を入手してください。
★2026年度ルサフィールドハウス★
5月1日~10月31日 9:00~17:00開館
毎週火曜日休館
渡辺