知床岳へ!
2024/06/27
2024年6月12日~14日(2泊3日)に知床岳巡視を行いました。
結果から申し上げると知床岳に登頂しました。
2年前は知床岳ピークを踏めませんでしたが、今回は登頂でき良かったです。
知床岳登山は体力だけではなく、知識、経験が必要な山行であり、誰もが行ける気軽な山ではありません。
想像以上に険しい山であると考えていただきたいです。
挑戦したいという方は事前にルサフィールドハウスへお立ち寄りください。
「シレココ」知床半島先端部地区利用の心得から知床岳の基本的な情報を学ぶことができます。
それでは、今回の知床岳登山の様子をお伝えします。
知床岳へ向かう登山道はありません。
そのため、私たちは以下のようなコース取りをしました。
最初に相泊橋を渡り終えた正面にある入林簿に情報を記入して出発します。
2泊3日の山行のため、ザックは背中を覆い隠すほどの荷物でした。
不安定な石浜歩きから始まるため、浮石にも注意しながら慎重に進みます
そして2時間ほど歩くと観音岩。そしてウナキベツ川を渡渉し、いざ林内へと移動します。
林内では2時間ほどの時間を要します。
地形的には穏やかですが、先にある青沼まで400mほど標高が上がります。
ここで、道迷いしているようでは、知床岳へのチャレンジは難しいかもしれません。
青沼を越えた先には、崩壊地が見えてきます。
そしてこの先にあるポロモイ台地へアクセスする尾根は、
今回の山行でもっとも急登な箇所で400mほど上がります。
息を切らさぬようにゆっくりと歩いていきましょう。
崩壊地を登り終えた先に、ポロモイ台地が見えてきます。
ポロモイ台地は、背丈を超えるようなハイマツやダケカンバ等の高山植物が繁茂している場所です。
ここではコースを探し出せずリタイアする人が多いです。
2時間ほど藪漕ぎした先に、知床沼が突如と姿を現します。
ここをベースキャンプとし、知床岳へアタックします。
知床沼周辺の一画には「野営指定地」があります。
知床岳登山の行程で、やむを得ず知床沼付近に野営する場合は、
植生への影響を回避するためにロープで区画を設けたこちらを利用しましょう(写真赤枠内)。
2日目。知床岳へのアタックです。
昨日とは変わり、基本的に終日藪漕ぎです。
しかし、6月に行程を組んだおかげで、一部雪渓が残っており、助かりました。
それでも12時間オーバーの行程は覚悟する必要があります。
そして、ついに2年前果たせなかった知床岳頂上へと到着しました!
頂上には標識はなく、三角点が設置されています。
天候に恵まれた結果、頂上付近では雲海と知床連山を望むことができました。
3日目。
ただいま相泊橋。
2泊3日の知床岳登山で、満身創痍。数日は疲れが抜けませんでした。
改めて、気軽に行ける山ではないと実感しました。
がんばった。満身創痍。感無量。知床財団たに