今年もありがとう
2023/10/30
10月後半になると閉館時間の17時を待たずして外は暗闇。
羅臼岳は冠雪、平地でも時折ミゾレやアラレが降り、冬はすぐそこです。
ルサフィールドハウスの2023年も、まもなく終わりを迎えます。
今年もご来館ありがとうございました。
さてブログの締めは個人的な恒例行事「独断の総集編」でございます。
4月、知床羅臼ビジターセンターから、開館準備のためルサへ通います。
周囲の雪は解けたかな?枯れ野に彩りを見つけては嬉しくなるひととき。
5月、開館。知床横断道路が開通し、
ルサ川河口ではユリカモメなど渡りの鳥が群れ、賑やかで明るい日々が始まります。
屋根も囲いもない素朴な相泊温泉は、春ならではのお楽しみです。
6月、冬の名残のような寒さへの揺り戻しを受けつつ、夏至。
海水温はまだ10℃程度、カヤックの足元からその冷たさが伝わります。
7月、下旬になると日の出前の2時や3時には昆布番屋が稼働します。
家族はもちろん親戚も友人も昆布漁のお手伝い。羅臼の夏は忙しい!
8月、気温30℃に及ぶ、羅臼らしからぬ日が続きました。
先端部地区のトレッキングやシーカヤックのみならず、沢登りや稜線縦走など、
バリエーション豊かな(極めてハードな?)活動の方の来館をいただきました。
9月、気温が高く、海水温も例年より高く推移して、
ルサ川で見られるサケやマスは少な目でした。
山の紅葉もゆっくりと麓へ。
10月、北風が強く吹いて、一気に秋が深まりました。
キリリと締まる空気と漁火に、また季節が巡ったことを知ります。
みなさんにとってはどんな半年でしたか。
今度お会いすることができたら、お話を聞かせてください。
施設は来年も5月から開館予定です。
海・川・山を一望するルサ、
これからも、この地を楽しんでいただけたら幸いです。
11月からはビジターセンターにおります知床財団イナバ