沼まで
2023/08/09
海に山にお出かけのみなさんに触発され?自分も1本。
知床半島先端部地区の、結構・かなり・頑張る・知床岳、
までは行かず、その手前の知床沼へ。
近年はヤブが濃く深くなり、途中敗退も多い、遠い山になりつつあります。
ゴロゴロの石浜を歩き、獣道に惑わされながら草むらを進み、
ガラガラと崩れる崩壊地で高度を稼ぎ、
核心部のポロモイ台地で木々にしごかれる。
「登山道がない」とはこういうこと、と思い知るにはよい山でしょう。
両腕でササを漕ぎ、生い茂るツゲとハイマツに跳ね返されながら、
ポン!と抜け出たそこが知床沼。
一画には「野営指定地」があります。
知床岳の山頂を目指すにあたりやむを得ず知床沼付近に野営する場合は、
植生への影響を回避するためにロープで区画を設けたこちらを利用しましょう。
野営指定地周辺では羅臼山岳会により、
周辺の植生のモニタリング調査が実施されています。
知床沼および知床岳は前述のとおり行程の長い、厳しい登山となります。
自分で地図を読み、ルートを判断する力も必要です。
毎回、行くたびに何かが壊れる知床の山。
今回はスパッツが破れ、ツタウルシによるかぶれ、
ブヨの大量攻撃による痒みと腫れにさいなまれました(完治まで1週間)。
それを知ってもなお行くぞ!という心意気のある方は
ルサフィールドハウスへお越しください!
暦のうえでは立秋です。
残る夏は何しよう?
知床財団 イナバ