暑中見舞い
2021/07/31
本州は猛暑続きとのこと、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
知床もウトロは30℃超、羅臼でも25℃。
半島先端部を目指してはるばるおいでになったものの、
「あまりに暑くて途中で帰ってきました...」
というかたも。熱中症にはご注意のほど!
さて先日参加させていただいたシーカヤックのツアーは
そんな夏日のさなか。

珍しく鏡のような、羅臼の海。
それでも必ず「岸寄り」を。
漁船、観光船...どの船よりも、岸に近いところを進むのがルール。

安易に沖に出ることをせず、狭くても岩礁帯に水路を求める。

岬を過ぎてウトロ側に回り込むと、
濃いガスに見舞われる予想外の展開も(羅臼とウトロがいつもと逆です)。
たとえ暑くても、長く雨や霧に打たれれば身体は冷える。
高機能なレインウエアを上品に着るより、漁師ガッパを豪快に羽織って体温の低下を防ぐ。
天候も、艇の不具合も、餌付いたキツネもヒグマとの遭遇も、
長期の旅となる先端部では、どんなトラブルにも対応できるよう、工具も飲料水も積んでいく。
山のような食料、フネひとつ運ぶのさえひとりでは困難なことも、
チームとなればクリアできてしまったり、
漕ぐ技術、それ同様、それ以上に大切なことはたくさん。
自分まだまだ知床を知らないのだということを知った旅でした。
今回のカヤックツアー参加については、今後も随時掲載していきたく思いますので
お付き合いくださいませ。
さて、知床半島を漕ぎたい、歩きたい、行かないけど興味ある...というかた。
ルサフィールドハウスは10月末までの開館です。避暑がてら今のうちにお越しを!
7月21日と24日、ウナキベツ川(知床岬側)で
エゾシカの死体を食べているヒグマが確認されました。
トドやイルカなどの漂着死体が打ち上がっている可能性もあります。
情報は流動的なものです。
先端部地区を目指すさいはルサフィールドハウス、ビジターセンターに立ち寄り
出来る限り新しい情報を得て、十分注意のうえ利用をお願いいたします。
(膨大な写真の整理がつかず泡を食っている知床財団イナバ)