7月10日~12日 海岸トレッキング(コースタリング)巡視
2021/07/17
7月10日~12日にかけて知床岬海岸トレッキング(コースタリング)の巡視を行いました。
海岸トレッキング(コースタリング)とは、羅臼町の相泊港から知床岬までの海岸線を2泊3日かけて歩くものです。
道中には複数の難所(危険箇所)があり、難所を慎重に攻略しながら知床岬を目指します。
知床岬へ向かう道中は、基本的に石浜を歩き続けるため、登山道のような整備された道はなく体への負担が大きくなります。
装備も15kg以上と重量があるため、しっかりとしたトレッキングシューズを用意しましょう。
海岸トレッキングは、石浜歩きだけではありません。
大きな岩が連なる巨岩帯や、ほぼ垂直な岩壁など様々な難所があります。
そのため、難所を乗り越えられる知識や経験、装備が必要となってきます。
また海岸を歩くため、潮汐表を確認し干潮のタイミングで通過しなければならない場所も複数あります。
潮が満ちていれば、この岩礁も沈んでしまいます。
過去には2件の死亡事故がこの場所で発生しています。
そうして、いくつもの難所を越えた先に待っているのが知床岬。
一般的に動力船で行くことはできず、トレッカーやカヤックなどの人力で進んだ人のみが踏むことが許されている、秘境の地。
リスクは当然つきますが、それ以上に海岸トレッキングもとい知床岬コースタリングは知床岬に行くまでの間に多くの感動と経験をもたらしてくれます。
興味を持った・行ってみたいと思った方は、ぜひ羅臼町にある「ルサフィールドハウス」へお立ち寄りください。
職員が難所やヒグマ対策などについて、最新の情報を提供いたします。
また現地にいらっしゃる前に、ぜひ「知床半島先端部地区利用の心得 WEBサイト(シレココ)」もご覧ください。
難所のことやヒグマ対策、それ以外のルールやマナーについて学ぶことができます。
知床財団 谷