嵐の前
2019/10/11
大型で猛烈な強さとなった台風19号。
その影響か雲一つない熱い日差しの振り下ろす日が訪れました。

いつもなら冷たい風に吹かれ、ニット帽や手袋が手離せなくなる季節なのですが、
初夏の雰囲気漂う海岸線となっておりました。

そう感じてもやはり季節は秋。夏の浜を黄色く染めていたエゾオグルマは
小さくまとまった綿帽子を付ける季節を迎えています。

人の背丈を優に越え、海岸を覆っていたオオイタドリもすっかり地上部が枯れ、後には種が残るのみとなりました。

2週間前に花園をつくっていたエゾモメンヅルはすでに花を落としており、赤く膨らんだサヤが目立っていました。
※マメ科の植物には毒を持つものもありますので、無闇に口へ運ばないことをお勧めします。
植物たちは着々と冬を乗り越える準備を整えておりました。
目の前の景色が真っ白になる前に私たちも準備をしないといけませんね。

シコタンハコベ
エゾトリカブトなど秋の花も終わりを迎えているというのにまだ花を咲かせておりました。
羅臼自然保護官事務所 宮奈