先端部地区の山のなか 05(1132峰~知床岳)
2019/07/20
6月19日~21日にかけての知床岳の状況
★情報は撮影当時のものです。
★先端部地区を目指す方は事前にルサフィールドハウスへお立ち寄りください。
★以下の情報は当ブログの①②③④(以下、URLから閲覧可能)のブログ以降のことについて書いておりますので、予めご了承ください。先に①②③④のブログを閲覧した後に05を読まれることをオススメします。
- ①先端部地区の山のなか(2019/06/07)
- ②先端部地区の山のなか02(2019/06/09)
- ③先端部地区の山のなか03(2019/06/16)
- ④先端部地区の山のなか04(2019/06/18)
前回の04では1132峰でピストンする形となりましたが、今回は知床岳の頂きを踏むことができました。その道中の情報を提供します。

まずは正面の1132峰を目指すべく、知床沼から踏み跡を頼りに苅分けを探します。
知床沼から1132峰の苅分け入口は、無数の踏み跡があり正直どれが正解なのかすぐに見つけることができません。なので、前日にしっかり入口を探す必要があります。また知床沼周辺は脆弱な植物たちが多く、むやみやたらに踏み荒らすのは厳禁です。
苅分けをみつけると

こんな感じです・・・とてもルートとは思えませんが、苅分けは探せばあります。

約1時間(個人差があるため、表示の登山時間で登れるとは限らない)以上歩くと1132峰の頂上へ
ハイマツがびっしりな状態

次は右奥の峰を目指す。そして、またヤブとの闘い
ここからはヤブメドレーです。


とこのような形で1243峰へヤブを漕ぎ分けて進みます。

撮影した当時は雪渓がありましたが、7月現在ではおそらく消失しているものと考えられます。写真では分かりにくいですが、画面中央辺りが1243峰の頂上

中央辺りに見えている(ややわかりにくいが)山が知床岳
ここまでで約4時間ちょっと
一息ついて、いざ知床岳へ

稜線の縁は年々崩壊が進んでいるため、慎重に進む必要があります。

1243峰から知床岳へ向かう途中で硫黄山が見えるロケーションがあり、至福の時でした。

1243峰から知床岳の区間はずっとヤブ漕ぎではなく途中このような開けた場所もありますが、約5時間もヤブ漕ぎをしているのでスピードはあまり上がりませんでした。
そして

本当にこれだけしか頂上にありません。そして約330度がハイマツであるため、眺めはよくありません。
結局知床沼へ到着したのは夕方17時で約12時間以上の行動時間となってしまいました。
今回3人一組で行き、ヤブ迷いなどでのロスはせいぜい1時間もないぐらいだったにも関わらずです。
おそろしい山ですが念願叶って登頂できたことは本当に嬉しく、感極まってしまいました。
共に戦ってくれた仲間二人に感謝です。
最後になりますが知床岳夏季登山では、過去に低体温症による事故も起きています。
ロングルートのヤブ漕ぎです。目指す方は心して来てください。
まずはシレココを読んでから

知床財団 モテギ