知床岬まで_06

2019/07/10

かつて昆布漁の家族で賑わった赤岩、

年月が過ぎ、みな市街地に近い場所へ番屋をうつし、今は無人である。

長い石浜を歩いた先は海岸段丘。

痛い、寒い、怖い、わざわざツライ思いをして
自らの意志で歩いて来る。

このあと、ここから同じ道のりを、歩いて帰ることに思考を巡らす。はんぶん、か。

疲れた身体で帰路の足取りは重くなるだろうが
暫しはそれを忘れて充実感に浸る。

(知床財団イナバ)

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