先端部地区の山のなか04

2019/06/18

半島の奥地、シレトコの名を冠する「知床岳」。
登山道がなく、野営必須。

指定野営地の知床沼、晴れた日は快適だが
風はまともに吹きつけ、水はけ悪く雨の日は耐え難い。

過去に作られたと思われる刈り分けもヤブ化が進み
登頂・下山時間は年々長くなっている。

条件の厳しさ:環境の厳しさで
人はおのずと入れない、

ここはそういうエリアで、自然とはそういうもので、など
ぐるぐる考えながら、ルートを辿る。

1132峰稜線から、池塘群方面。

左:2007年8月。
知床岳は「撮りやすい位置」があるようで、意図せず定点撮影状態。

標高390mの沼。

左:2010年、知床沼が野営禁止の時期。
どことなく、野営地のようであった通称「青沼」。

ここからの知床岳アタックは、今の自分にはもはや夢のようである。

現在、野営する人が減ったのだろう右画像2019年、全体に荒廃気味。
テントを張るに使える石さえ、周辺で数が足りなかった。

崩壊地。
長年トレードマークに(勝手に)していた枯れ木も、ついに折れてしまった。

以下、ヤブ漕ぎの産物「打撲」。
見苦しい画像、ご覧になるかたはご容赦のほど。

「こっち」に向かって生えているハイマツの枝に刺さり、ぶつかり、
引っかかり、引っかかれ、引っ張られ、叩かれる。

狙ったように、
スネの位置に合う高さで生えている太い幹。
まったく憎らしい。

当然痛いのだが
何もかも大変なので、結構どうでもよくなる。

そう、ここはそういう場所なのだ。
とはいえ木や枝をうまく避けるセンスは欲しいものである。

知床岳を目指すかたは、覚悟のほど!

来週こそは、
知床岳ピークと、知床岬の記録をお届けできる「予定」です!

(予定で終わらぬよう...!!知床財団イナバ)

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