長い旅
2019/05/23
鳥のさえずりがルサにも響き渡る季節となりました。
哺乳類、鳥類のようなポピュラー?な動物だけでなく
カエルやセミなど、小さなものたちも、一気にそのいのちをふくらませています。
さてこちらは、昨年新種として発表された「シレトコホウネンエビ」。
本州では田んぼでよく見かける、ミジンコの祖先だそうで、
画像のものは1センチくらい。


見入っていると「それが世界」になりますが
ふと顔をあげると「これが世界」。

ヒトの目線では見落としてしまうような浮遊体です。
進化は命がけと言った人がいましたが、
誰もみな、生き延びる方法を、場所を探して、長い時間、長い旅、常にその途中。
夏に至るまでの今時期、
風のない晴れた日は、たいへん心地よく、
山、海、川、小さな水たまりでさえ
生きものの息遣いを感じる知床です。
ぜひみなさんも、足を運んでください。
(フィールドではくれぐれもクマ遭遇には注意くださいね!知床財団イナバ)