6月11日~14日【知床岬】巡視報告③絶景編
2017/06/30
環境省 羅臼自然保護官事務所で毎年行っている知床岬巡視。
今回は3回に分けて現地の情報をお伝えしております。
今回は第3回目ということで、歩いたからこそ見られる絶景をお伝えいたします。
①モイレウシの巨石地帯

人の何倍もある巨岩が積み上がった場所です。
足下を気にして下を見がちですが、上を見上げれば壮観な眺めが広がっております。
今にも落ちそうな大岩もありますが・・・。
②剣岩~メガネ岩

足下が海藻で満ち、目の前には岸壁が立ち並び、海には岩礁が顔を覗かせた風景は半島ならではの風景。
霧がかかるとまた一段と雰囲気を醸し出す味わい深い風景です。
③二本滝

迫力のある二本の大滝が流れる海岸です。水場が近くにあることから幕営場所としてもよく利用される場所です。
周辺のイタドリからはヒグマが顔を覗かせることがあるため、注意は必要です。
④カブト岩

ここまできたら岬まであと少し!今まで巨大な石壁を脇に歩いてきたこともあり、視界が360°開けるカブト岩では爽快感が体を突き抜けます。
下に見下ろす湾では漁師さんたちが船を出しており、海の上にぽっかりと現れた浅瀬にはカモメが多数集まっておりました。
⑤知床岬

知床半島の頂点、知床岬!ここより先は海が漂うだけ!荒削りの岩礁地帯を眺めながら長い道のりに思いをはせます。
以上、3回に渡って知床岬方面の状況をお伝えいたしました。知床岬へ向かうルートは時に道があるわけではなく、積極的な利用が想定されているところではございませんが、挑みたくなる魅力は十分にあります。
安全にはいつも以上に気をつけていただき、知床のもつ多様な顔を楽しんでいただけたらと思います。
※知床岬に近づくほど、ヒグマに出会う可能性が高くなります。
フードコンテナやクマスプーなど、必要な装備をそろえてご利用ください。
(ルサフィールドハウスではフードコンテナ等の貸し出しも行っております。)
環境省 羅臼自然保護官事務所