6月11日~14日【知床岬】巡視報告①高捲き編1

2017/06/26

今年も環境省 羅臼自然保護官事務所で知床岬のトレッキングルートを確認する巡視を行いました。悪天候に見舞われ停滞するなど大変な思いもいたしましたが、無事に生還しております。
今回は3回に分けて現地の情報をお伝えしたいと思います。まずは高捲きの状況です。

①観音岩(落差:約40m)

状況は昨年と特に変わっておりませんでした。
ロープが設置されておりますが、経年劣化が進んでおり、使用は補助程度に控えることをオススメします。(写真で当事務所職員が使用しているロープは持参したものです。)

②モイレウシ(落差:約60m)

昨年、斜面下部の土砂が流出しており、足がかりの少ない難所となっております。今年は大きな変化ありませんでしたが、ロープの補助なしには重い荷物を背負って越えることがかなり難しい状況です。ロープはモイレウシで漁をされている漁師さんが定置網の状況を確認する際に使用しているものだそうで、基点はしっかりとした岩にくくりつけられておりました。このロープは漁師さんが更新しているものと思われますが、利用は補助程度に控え、ロープを持参して使用することをオススメします。

③近藤ヶ淵(落差:約50m)

ペキンノ鼻を岬側に30分ほどいった箇所にある高捲き箇所です。視界は開けていますがシカ道がいくつもあり、崖の淵ぎりぎりを渡っているものもあるため、慎重にルートを見極めて越える必要があります。

※長文のため2に続く。

環境省 羅臼自然保護官事務所

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