5月15日【観音岩・ウナキベツ】巡視情報
2013/05/22
羅臼自然保護官事務所では、国立公園に訪れる方の人数や動向を把握するために、利用者カウンターを設置しています。
5月15日は観音岩とウナキベツ川にカウンターを設置しに行ってきました。
4月8日の時点では、相泊から崩れ浜の区間は積雪がありましたが、5月15日にはすっかり溶けていました。
寒いながらも、観音岩付近ではイワベンケイが顔をのぞかせていました。

黄色い花も美しいですが、芽吹いたばかりの紅の縁取りも美しいですね。
ウナキベツ川ではまだ残雪が残るものの、エゾエンゴサクが一株花を咲かせていました。
ミミコウモリやヨブスマソウの若葉の合間に、オオイタドリの赤い芽も顔をのぞかせていました。


また、外来種であるセイヨウオニアザミのロゼットも、多数確認しました。
原生的な自然の残る知床半島先端部地区での分布拡大を阻止するために、外来種防除活動を行っていきます。
知床半島先端部地区での野外活動は自己責任です。
ヒグマ対策、情報収集などを怠らず、万全の準備をしてご利用ください。
知床半島先端部利用の心得『シレココ』
<観察できた動植物>
鳥類:オジロワシ(成長2亜成長1)オオセグロカモメ、セグロカモメ、ユリカモメ、ウミウ、ハクセキレイ、アオジ、ハシブトガラス
ほ乳類:キタキツネ
植物:エゾノリュウキンカ、セイヨウオニアザミ、他在来と思われるアザミ(ロゼット)アキタブキ、エゾエンゴサク
(環境省 上村)