10月17日【観音岩・ウナキベツ】巡視情報
2012/10/20
観音岩・ウナキベツの巡視を行いました。
崩浜の状況は、クジラの骨と皮が多少残っている程度でしたが、
依然として異臭は残っています。
この異臭に誘引されてヒグマが現れることも考えられますので、
依然としてヒグマには注意が必要です。
知床半島先端部地区は、何があっても自己責任です。
訪れる際には、ヒグマ対策、情報収集などを怠らず、
万全の準備をしてください。
下記サイト「知床半島先端部利用の心得シレココ」ご参考に
知床半島先端部でも秋が深まり、ヤマブドウは葉を赤く染めていました。
シコタンハコベがきれいな白い花を付け、寒い時期でも、
賢明に花を咲かせる植物の力強さを感じることができました。
また、冬鳥のシノリガモやシロカモメなどの野鳥を観察する事ができました。
冬鳥の姿を観察すると季節の移り変わりを感じます。
今年は、マスやサケは少ないもののコクワやヤマブドウ、ドングリが豊作らしく、
ヒグマたちは山の幸をたらふく食べて冬眠に備えていることでしょう。

<観察できた動植物>
鳥類:カワラヒワ、ハシボソガラス、トビ、オオセグロカモメ、シロカモメ、
ウミウ、カワガラス、キセキレイ、ハクセキレイ、アオジ、シノリガモ
植物:[外来]アメリカオニアザミ、ホソバウンラン
[在来]エゾオグルマ、ヤマハハコ、ミソガワソウ、エゾノコギリソウ、
シコタンハコベ、ナギナタコウジュ
哺乳類:エゾシカ、ヒグマ(足跡・糞)
昆虫:[在来]ハイイロマルハナバチ、エゾオオマルハナバチ、
シュレンクマルハナバチ、エゾナガマルハナバチ
(環境省 菅原)