観察会「とりさんぽ」を開催しました
2026年6月29日
羅臼温泉野営場で初夏の探鳥会を開催しました!
6月後半を迎え、見上げれば羅臼岳にはまだ雪が残っていますが、平地から山間部にかけては新緑がずいぶんと濃くなってきました。
羅臼で例年見られる夏鳥たちが勢ぞろいする、とても新鮮で楽しい時期です。
……が、実はこの時期、森の中のバードウォッチングは「至難の業」でもあります。
青々と茂った木の葉の中に隠れた、小さな鳥たちの姿を見つけるのは本当に大変です。
しかも、探鳥会当日の朝はあいにくの小雨と濃霧。悪条件が重なる中でのスタートとなりました。

今回の観察会の舞台は、知床横断道路の起点にある「羅臼温泉野営場」の周辺です。
道路も野営場内も真っ白な濃い霧に包まれていましたが、森の方々から色々な種類の鳥の声が響いてきました。
特に真っ先に、艶のある目立つ声で鳴いていたのはキビタキです。
駐車場のすぐ横で美しい声を響かせてくれていましたが、残念ながらその姿をはっきりと捉えることはできませんでした。
(卵の黄身のような鮮やかなイエローバックを見たかった…)

すぐ近くでは、ヒガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラなどのカラの仲間たちが、繁茂する木々の間をせわしく飛び回っています。
さらに、センダイムシクイやシマエナガ、少し遠くからはツツドリやアオバトの声も届きました。
地面に近い笹薮の至る所からヤブサメの声が聞こえ、ウグイスやアオジの気配もしっかりと感じられます。
まさに“鳥の楽園”です。
また、アカゲラが近くの木をつつく姿を間近で見ることができ、その力強さに一同は魅了されました。
野営場内をじっくり探索した後は、知床横断道路を少し山の方へ歩いてみました。

どこを見渡しても薄暗い霧が広がっています。
「あんまり見えなかったね~」なんて言葉を交わしながら戻ってくると、
最後に、ひょんなタイミングで目立つ場所に現れてくれたのが、“草地のアイドル”(私的な見解です)・ホオジロでした!
初心者の方には一見スズメのように見えたようですが、羅臼ではこの暖かい時期にしか見ることができない貴重な夏鳥です。
割と人の生活圏に近く、目につく場所で力強く軽やかなさえずりを聞かせてくれます。
地味な見た目の、目立ちたがり屋かもしれません。

(写真は別の天気のいい日に撮影したものです)
最終的に、今回の探鳥会では、声で判別したものを含めると、全体で23種類の鳥を確認することができました。
視界は不良でしたが、羅臼の豊かな自然と鳥たちの生命力を五感で感じる素敵な時間となりました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
また別の季節にも、ぜひ皆さんで一緒に歩いて鳥を探したいですね。
見えない鳥を探すのに必死な いしい