7月9日の羅臼湖情報

2025年7月14日

7月9日に羅臼湖へ巡視に行ってきました。
ここ数日の猛暑で地面はカラカラに乾き、歩道上の雪は消えていました。普段は深いぬかるみや水たまりが多く、植生保護のために長靴の着用が必須です。

乾いた歩道
雪が消えた三の沼と羅臼岳

三の沼先の歩道沿いはササ原で何も咲いていないように見えますが、足元にはコケモモ、モウセンゴケの花が咲いています。ロープがない所でも踏まないようにお願いします。

ロープが張られた歩道
歩道脇に咲くモウセンゴケの花

四の沼~五の沼の木道が破損しています。通行の際はお気をつけてください。
木道の破損状況はこちら

四の沼から五の沼にかけてワタスゲが多く見られ、かすかな風に揺れていました。

沢沿いに見られたワタスゲの果穂
綿のようなワタスゲの果穂

登山道の一部はササに覆われ、雨の後は晴れていても濡れます。雨や霧の多い場所であり、晴天でも雨具を持参してください。

ハイマツやササや覆われた歩道

晴天に恵まれ、青空に映える羅臼湖と知西別岳を望むことができました。静かな知床を楽しみたい方にお勧めの場所です。

羅臼湖と知西別岳

羅臼湖に行かれる前に羅臼湖ルールをご一読ください。

この日確認した野鳥と開花植物は以下のとおりです。
野鳥:ツツドリ、ウグイス、アオジ、アカハラ
植物:チングルマ、ヒメシャクナゲ、モウセンゴケ、コケモモ、ミツバオウレン、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、ツマトリソウ、ウコンウツギ、アカミノイヌツゲ、ホソバノキソチドリ、ヒオウギアヤメ、チシマノキンバイソウ、ワタスゲ(果穂)

環境省羅臼自然保護官事務所 秋山