羅臼にも春の訪れ

2025年4月15日

先日、雪ではなく、春の雨が降った日の夜道を運転中、カエルがぴょこぴょこと飛び出してきました。
あれはきっとエゾアカガエルでしょう。
久しぶりに見るその姿に、なんだか意表を突かれつつも、長い冬が終わったことを実感しました。
新しい季節が巡ってくるこの時期、”久しぶり”の顔を見かけることが多くなり、そのたびになんだか嬉しくなります。

羅臼町は、暮らしのそばに豊かな山や川があるのが魅力です。
裏山に一歩足を踏み入れれば、大自然が広がっています。
切り立った山肌には必ず沢があり、今は雪解け水を集めて勢いが増しています。
融雪を待つ地面からは笹薮が見え始め、スノーシューを付けて散策するにも歩きづらくなってきました。

積雪の残る川辺の様子

山の中も低い所では雪解けが進みます。
日当たりの良い場所ではフキノトウ、少し湿った場所ではヤチブキ(正式名称はエゾノリュウキンカ)が顔を出しています。

羅臼川のフキノトウの様子

川べりに咲くフキノトウの様子

ヤチブキの様子

いち早く咲くヤチブキの様子。

前回のお知らせでも紹介した斜里町と羅臼町を結ぶ知床横断路ですが、開通に向けて除雪作業が着々と進んでいます。
そして、4月13日には恒例の【2025知床らうす 雪壁ウォーク】が開催されました。
前日までの雨で開催が少し心配されましたが、無事に実施されました。

知床峠までの除雪作業はまだ完了してはいませんが、
特別に普段見られない大型重機による除雪作業のデモンストレーションを鑑賞し、
その迫力に皆さん驚かれたのではないでしょうか。

参加された皆さんは、高いところでは9mにもなる雪の壁がそびえ立つ中、
約10kmの道のりを歩き、冬から春へと移る知床の景色を満喫されたことと思います。
もし機会があれば、ぜひ来年歩いてみてください。

シャチなどが描かれた雪壁

雪壁にはシャチなどが描かれていました。

雪化粧をした羅臼岳

国後島を眺めながら歩きます。

いしい