冬の羅臼

2025年3月4日

冬のこの時期は、流氷や越冬の為に飛来するオオワシやオジロワシなどの野生動物をお目当てに世界中から多くの方が訪れます。
知床の豊かな海を支えている流氷ですが、今年の流氷の到達は例年より遅くなっています。
網走の流氷初日(はじめて海面に流氷を観測できた日)は観測史上最も遅い2月15日で、10日後の2月25日に羅臼でも流氷を目にすることが出来ました。

流氷の様子

今年初の流氷をこの目に焼き付ける為、日の出前に出港する早朝便の観光船に乗り込みました。
早朝便では国後島より昇る朝日が流氷を赤く照らし始める様子を見ることができます。
早朝便でしか味わえない美しい世界が広がります。

国後島から昇る朝日

また、今年は1月下旬頃からシャチが確認されていて、この日もシャチが姿を現しました。
根室海峡でシャチが確認されるのは、4月頃から7月頃に多いのですが、まれに冬にもやって来るようです。

シャチの様子

現在、当館では海ワシ展を開催しております。さらに深くオオワシやオジロワシのことを知ってみませんか?
毎週水曜日にオオワシ、オジロワシの飛来速報を出しています。
ぜひ、お隣のウトロと羅臼の飛来数の違いをご覧になってみてください。確認された羽数の違いが一目瞭然です。
この他にも基本的生態情報から実際に撮影した写真なども併せて展示されております。

ワシ展の飛来速報展示の様子

【海ワシ展】
日時:1月28日から4月20日 10:00~16:00
場所:知床羅臼ビジターセンター内 特別展示室
主催:羅臼自然保護官事務所
※当館は月曜日休館です。開館時間は11月~4月までは10:00~16:00となります。

皆様のご来訪を心よりお待ちしています。

渡辺