厳冬期の羅臼で〝旬ないきもの〟情報をお届けします!

2024年01月22日

1月になり、寒さも雪も本格的になってきたこのごろ。
周りの町村が穏やかな天候の時も、
知床半島に踏み入れると途端に、吹雪でビュービュー!前が見えない! なんてこともよくあります。

ヒグマは冬眠して(いることを願う)、秋まで頻繁に見られていた動物たちも、
冬ごもりとまではいかずともなかなか姿を見かけることが減ってしまう時期かもしれません。

人も動物も、外にいることが厳しいこの季節でも、
羅臼で元気な姿を見ることができる(かもしれない)生きものをいくつか紹介します。

【よく見られる生きもの】

<沿岸や港>
オジロワシ オオワシ セグロカモメ オオセグロカモメ ウミネコ ウミウ 
シノリガモ クロガモ スズガモ ウミアイサ ホオジロガモ キンクロハジロ

<ビジターセンター周辺や山>
キタキツネ エゾシカ アカゲラ オジロワシ オオワシ 

<川>
オオハクチョウ カワガラス キンクロハジロ ホオジロガモ シノリガモ

川原のオオハクチョウとカモ類
樹木にとまるオオワシ

【見つけたらラッキー!な生きもの】

<沿岸や港>
トド ゴマフアザラシ カイツブリ オナガガモ マガモ コオリガモ シロカモメ ワシカモメ ケイマフリ オオバン

<ビジターセンター周辺や山>
エゾモモンガ イイズナ エゾタヌキ エゾユキウサギ  シメ ホシムクドリ シマエナガ

<川>
カワアイサ ホジハジロ ヤマセミ カイツブリ オナガガモ マガモ

海から顔を出すゴマフアザラシ
海を泳ぐトドの群れ

厳しい冬の間も、このような様々な、いきものの姿を垣間見ることができます。
知床連山から吹き下ろす強い風によって凍りついた河口に
カモが寄り添うように佇んでいたり、
打ち寄せる冷たい波間に、カモやカモメの群れが浮かんでいたりします。
寒くはないのでしょうか。
人間ならわずかな時間でも手がかじかんでしまうような気象の時もあります。
小さな感動を覚えます。
過酷な自然環境の中でも、小さな感動も、大きな感動も探していたいものです。

【番外編;この時期の美味しいもの♪】

スケトウダラ マダラ エゾバフンウニ  
クチグロマス(サクラマスの未成魚) カレイ類
メンメ(キンキ) コマイ ハッカク(トクビレ) マスノスケ

知床財団 いしい