7/26 羅臼岳(羅臼温泉登山口から岩尾別登山口)の登山道状況

2023年07月31日

7月26日羅臼岳の巡視を行いました。

天気は晴れ時々曇り。
全国各地で猛暑日が続いておりますが、
ここ知床も、この日は最高気温30℃まで上がりました。
野外で活動する際はバテないよう、こまめに水分補給と日陰での休憩が必要です。
出発は4時。夏は出発時間が遅くなれば、それだけ暑い時間帯に歩くことになるので、早めの行動をおすすめします。

6月下旬から度々、羅臼岳でのヒグマ目撃情報が寄せられていました。
特に第一の壁と第二の壁の間では、親子熊が確認されているため細心の注意を払いました。

第一の壁の看板から20分ほど歩いた場所です。
登山道上にはひっくり返された大きな石がありました。
ヒグマがアリなどの昆虫を探していたのでしょうか。
周辺にヒグマがいないか十分に注意して進みます。

泊場の水場です。
ごうごうと流れる本流の川は強酸性のため、飲用不向きです。上流向かって右の沢水を汲みます。
エキノコックス対策のために携帯浄水器を使いましょう。
ここから先の水場は頂上近くの岩清水のみです。
夏場は枯れている可能性がありますので、泊場で目いっぱいボトルに給水すると安心です。

屏風岩からお花畑分岐までは草が生い茂っていて、
道が分かりにくなっているためマーキングを目印に登りましょう。

直登コースの残雪はわずかでアイゼンは不要です。
一カ所だけ雪上を歩きましたが、固くつるつると滑りやすかったです。
ここから急傾斜のガレ場を歩いて高度を上げていきます。ひと踏ん張り!

岩清水の水は予想通り、雫がぽたり、ぽたりと滴る程度でした。
前もって汲んでおいて良かったです。

頂上直下は岩を慎重に登っていきます。
足を滑らせると怪我につながり危険です。
一歩一歩慎重に、他の登山者がいたら道を譲りあいながら進みましょう。
高山植物が所どころに咲いていて綺麗でした。

羅臼温泉登山口から約7時間。1,661mの羅臼岳山頂に到着です。
霧かかって周りは何も見えませんでしたが、個人的には暑くなくてありがたかったです。

さて、ここから岩尾別登山口へ下ります。
羅臼平にはフードコンテナが設置してあります。
野外泊される方は、匂いがもれない工夫をした上で食糧をこの中に入れてご利用ください。
まれにザックなどが入っていることがあります。
利用方法が異なりますので、入れないでくださいね。
ルールを守った登山でみんなが気持ちよく楽しめるようにしましょう!

羅臼平~木下小屋はコースタイム3時間です。
道中の銀冷水と弥三吉水の2カ所の水場は登山道上にあるうえ、
銀冷水にトイレブースが設置してあるのも安心感があります。

歩きやすい足元と森歩きの箇所が多いので、暑さと日差しから免れて比較的楽に歩けました。

こちらの記事が登山される方の参考になれば幸いです。

知床羅臼ビジターセンターでは24時間1,100円でクマスプレーレンタルも行っております。
最新の情報収集にもぜひお立ち寄りください。

【観察できた高山植物】
イワブクロ・チングルマ・チシマノキンバイソウ・エゾコザクラ・
アオノツガザクラ・エゾノツガザクラ・エゾツツジ・エゾノキリンソウ

知床財団 中村