ルサ乗越(のっこし)へ
2023年2月16日
先日、ルサ川沿いを遡って「ルサのっこし」まで行ってきました。
ルサのっこしはその昔、アイヌの人達が羅臼町と斜里町を行き来していた交易路で
知床半島で最も低い鞍部、標高は約300mです。
川にかかるスノーブリッジの強度を確認しながら、何度も川を渡り、樹林帯を抜けのっこしに到着。
風が通り抜けるのっこしの稜線はやはり強風。
斜里町側はオホーツク海上空に分厚い雲と、ルシャ湾に流氷を見ることが出来ました。
登ってきた羅臼町側を振り返ると根室海峡と国後島。こちらの海は氷泥らしきものが漂う様子が見えました。
アイヌの人達はこの交易路を一年中利用していたそうですが、
現代に生きる私は、笹が雪に覆われ、川にスノーブリッジが出来る「冬」だけしか歩けない、と再確認しました。
知床財団 江口