羅臼岳の状況と屏風岩の迷い込み防止ロープ撤去のお知らせ

2021年10月8日

今シーズン最後の羅臼岳巡視に行って来ました。また、羅臼山岳会に実施して頂いていた
登山道整備の完了検査もありました。羅臼山岳会の皆様、今年度もありがとうございました。

(屏風岩から見える国後島)

今回巡視時に屏風岩の迷い込み防止ロープ、お花畑分岐道標が撤去されています。
今後登山道を利用する際は、道迷いに十分注意してください。

(屏風岩迷い込み防止ロープ撤去後の様子)
(お花畑分岐道標の様子)

屏風岩周辺の紅葉のピークは過ぎ、標高900m~800mのダケカンバやカエデ類がいい色合いを 見せていました。お花畑も負けて劣らず、チングルマの葉が真っ赤になり登山道を飾っていました。 とても綺麗です!

(お花畑の様子)

また、羅臼温泉登山道の往復時間は通常のコースタイムだと12時間を越えてしまいます。
10月に入り日照時間が短くなっています。余裕を持った登山計画をお願いします。

(泊まり場周辺河川を渡る様子)

10月に入り標高1000m付近では気温が一桁台となっています。
岩清水では湧き水が凍りつき、つららになっていました…。

(岩清水で確認されたつらら)

休憩時に動きを止めてしまうと瞬く間に体温が奪われます。
行動中も風が吹き抜けると手がかじかんでしまうほどです。
そのため、衣服調整は小まめに行いながら活動しましょう。
汗冷えを招かないようレイヤリング(ベースレイヤーは速乾性があるもので、
レーヨン生地は登山には向きません)を意識して登山に望みましょう!温かい飲み物も忘れずに。

羅臼自然保護官事務所 吉田