知床のタワマン(外観のみ)

2021年1月15日

雪原を散策していると、上から下までたくさんの丸い穴の開いた1本の木を見つけました。

木の「上部」。

木の「下部」。

これらは全てキツツキが巣穴として堀ったものと思われます。
食痕(木の中の虫を食べるために掘った痕)は縦長の形状になることが多いからです。
タワーマンションのごとく1本の木に何部屋も作ったキツツキ達ですが、彼らが巣穴を掘る時、労力や構造を最小限にするため、そのサイズは自らのウエストとほぼ同じです。
効率性を重視した「省エネ設計」の巣穴の施工主は、直径からアカゲラサイズのキツツキと推定。
ちょっと巣穴をのぞき見。

あ、浅い・・・キツツキが入れると思えない浅さ。
写真の穴はキツツキが実際に住める形状ではありませんでした。
ちゃんといい家に引っ越しできたのかしら。

知床財団 江口