知床の動物【猛禽類】

猛禽類

トビ
英名Black kite
学名Milvus migrans
全長オス59cm メス69cm

雌雄同色。全体的に黒褐色で、嘴、足はともに黒っぽく、尾は凹尾です。
大きい体の割に体重は軽いです。
羅臼では1年を通してみることができ、主に海岸線沿いに見られることが多い鳥です。
頭部から腹部にかけて、雄は特徴的な赤い色、雌は黄色をしています。
羅臼では、知床峠でハイマツの実を食べているところを見られることがあります。

オジロワシ
英名White-tailed Eagle
学名Haliaeetus albicilla
アイヌ語名オンネウ(老大なもの)
全長オス83cm、メス92cm
翼開長199~228cm

知床では1年を通して見られる鳥です。
夏は少数ですが、繁殖しています。
尾は短く、少しくさび形です。
全身は褐色で尾は白色をしています。嘴、足は黄色です。
「カッカッカッカッ・・・」「クワックワックワックワッ・・・」と大きな声で鳴きます。
魚が主食ですが、カモなども捕まえて食べます。

オオワシ
英名Steller's Sea Eagle
学名Haliaeetus pelagicus
アイヌ語名カパッチリカムイ(ワシ・神)
全長オス88cm、メス102cm
翼開長220~250cm

冬鳥として渡来し、特に知床半島は越冬地としてよく知られています。
1月から2月にかけて最も多く見られます。
尾は白くて長いくさび形でよく目立ちます。
嘴と足、は黄色です。
額、小雨覆、下雨覆の一部と腿は白色です。
魚を主食としますが、水鳥を捕まえて食べることもあります。

シマフクロウ
英名Blakiston's Fish Owl
学名Ketupa blakistoni blakistoni
アイヌ語名コタンクルカムイ
全長70cm
翼開長180cm
体重3kg~4.5kg

世界最大級のフクロウです。
国内では北海道のみに生息しており、魚を主に食べ、広葉樹の大木に営巣します。
胸と腹の黒褐色の縦縞が特徴です。
近年、こうした大木の減少や餌となる魚の減少、河川環境の改変等の生息環境の悪化によりその数は120羽程度と絶滅の危機に瀕しています。

これらは一例です